高速料金を実質割引できる「ETCマイレージ」は、たった3分の新規登録で最大10%還元ポイントが貯まるお得制度です。本記事では必要書類の準備からオンライン申込、即日設定後のポイント活用法まで、初心者でも迷わず手順通りに進められる完全ガイドをお届けします。
還元シミュレーションや家族車両の追加方法も図解で解説し、最短で高速代を節約するコツが丸わかりです。登録費用0円なので今すぐチャレンジしてみましょう。
ETCマイレージの基礎知識とメリット

ETCマイレージサービスは、高速道路や一部の有料道路をETCカードで走行するだけでポイントが自動的に貯まり、貯まったポイントが無料通行分(還元額)として還元される国土交通省管轄の公式制度です。
NEXCO東日本・中日本・西日本、本州四国連絡高速道路(JB本四高速)、宮城県道路公社の5社が共同運営し、全国の主要高速道路で利用できます。通行料金の約10%がポイントで戻る仕組みのため、月5,000円走行なら実質500円相当を節約できる計算です。
登録や年会費は完全無料で、ETCカードと車載器管理番号さえあれば最短当日からポイント付与がスタートします。また、家族の車両を合算登録すればポイントがまとまり、大型連休や長距離ドライブでも還元効率が大幅に向上。
さらに、ポイントは自動還元設定にしておくと失効の心配がなく、初心者でも手間なく使いこなせるのが大きなメリットです。
- 登録費・年会費が0円
- 通行料金の最大10%をポイント還元
- 家族車両をまとめてポイント合算可能
- 自動還元設定で失効リスクを回避
ETCマイレージとは?ポイント付与の仕組み
ETCマイレージのポイント付与は「走行金額×会社別還元率」に基づくシンプルな計算式で、ドライバーは手続き不要で自動加算されます。具体的には、ETCレーン通過時に発信される車載器管理番号とETCカード情報が料金所システムに登録され、走行金額・時間帯・道路会社を判定して、翌日未明にマイページへポイント反映される流れです。
ポイントは1ポイント=1円相当の無料通行分として利用でき、残高が還元単位(例えば、NEXCOは1000ポイント)に達すると自動または手動で還元額に交換されます。還元額は次回以降の走行料金から差し引かれるため、手元のキャッシュアウトを減らす実質的な割引効果が得られます。
【ポイント付与の流れ】
- ETCカード+対応車載器で料金所を通過
- 道路会社のサーバーに走行データが送信
- 翌日〜3日後にポイントがマイページへ反映
- 還元単位に達すると自動で還元額に変換(自動還元設定時)
- 次回走行時に還元額が料金から差し引かれる
項目 | 内容 |
---|---|
付与タイミング | 走行日の翌日〜3日後 |
還元レート | 1ポイント=1円相当の無料通行分 |
自動還元単位 | NEXCO:1,000pt/本四高速:500pt など |
- 大規模メンテ日はポイント反映が2日程度遅延する
- 走行データが翌月繰り越しになる場合はサポートへ問い合わせ
高速道路会社別還元率と有効期限
道路事業者によりポイント還元率と有効期限が異なるため、よく走るエリアを基準に登録後の走行計画を立てると効率が上がります。
還元率は主に〈休日割引が適用されない通常料金〉を対象に計算され、休日・深夜割引と併用しても付与ポイントが減ることはありません。
会社 | 基本還元率 | ポイント有効期限 |
---|---|---|
NEXCO東・中・西 | 10%(100円で10pt) | 還元額発行から1年 |
本四高速 | 10%(100円で10pt) | 発行から2年 |
宮城県道路公社 | 10%(100円で10pt) | 発行から2年 |
【ポイント】
- NEXCOは自動還元設定で失効防止、発行から1年で残高リセット
- 本四高速は有効期限2年でゆとりありだが還元単位500ptに注意
- 通勤定期代わりに高速を使う場合、月末に手動還元して先に消化
- 長距離ドライブは休日割引+マイレージ還元の二重取りで実質15%超
登録前に準備すべきETCカードと車載器番号
オンライン申込をスムーズに完了させるには、あらかじめETCカード情報と車載器管理番号(車載器ID)が手元にあることが必須です。車載器管理番号は車載器本体のIC読取り部または音声読み上げ機能で確認でき、19桁の英数字で構成されています。
ETCカードは本人名義のクレジット一体型ETCカードでも、ETCパーソナルカード(デポジット式)でも登録OKです。ただし、法人カードの場合は法人名義で一括登録となるため、個人マイレージとは合算できない点に留意しましょう。
【準備チェックリスト】
- ETCカード番号・有効期限
- 車載器管理番号19桁
- 車両番号(ナンバープレート)
- メールアドレス(登録完了通知用)
項目 | 注意点 |
---|---|
ETCカード | 名義一致が必須。家族カードでも本人OK |
車載器番号 | 車検・点検で機器交換時は再登録が必要 |
ナンバープレート | 希望ナンバーに変更した際も同様に修正 |
- 車載器番号を0(ゼロ)とO(オー)で誤入力→システムエラー
- ETCカード有効期限切れ→更新後自動再登録にはならない
以上の準備が整えば、オンライン申込みは最短3分で完了。次章では入力ミスを防ぎ審査を短縮する具体的手順を解説します。
新規登録の3ステップと手続きの流れ

ETCマイレージの新規登録は大きく分けて〈オンライン申込〉〈書類送付/アップロード〉〈登録完了メール確認〉の3ステップだけで完了します。昼休みにスマホで申込フォームを送信し、帰宅後に本人確認書類をアップロード、翌営業日には登録完了メールが届く──というスケジュール感をイメージしてください。
書類不備がなければ最短2〜3日でポイント付与が始まり、長距離移動の前に設定すれば往復分の還元を即座に受け取れます。下表は各ステップの目安所要時間と注意点をまとめたものです。
ステップ | 所要時間 | 主な注意点 |
---|---|---|
①オンライン申込 | 約3分 | 車載器番号は19桁/半角で入力 |
②書類提出 | 5〜10分 | ETCカード画像は番号を隠さずアップ |
③完了メール確認 | 1分 | マイページ初期ログインで暗証番号変更 |
- 午前中にオンライン申込→午後に書類アップロード
- スマホカメラは書類四隅を写し、影や反射を避ける
オンライン申込フォーム入力のコツ
オンライン申込ページは氏名・住所・車両情報・ETCカード情報を入力するだけですが、入力ミスがあるとシステムで弾かれ審査が1〜2日遅れることがあります。
以下のポイントを押さえて一発通過を狙いましょう。
- ブラウザは最新版を使用
古いブラウザやスマホの省データモードでは画像アップロードが失敗することがあります。Chrome・Safari最新バージョン推奨。 - 郵便番号自動入力を活用
郵便番号を入力すると住所が自動補完されるため、番地の全角/半角混在ミスを防止できます。 - 車載器番号は19桁連続で入力
ハイフンやスペースを挟むとエラーになるため、「0123456789012345678」のように入力。 - ETCカード有効期限はMM/YY形式
月が1桁の場合も「03」のように0埋め。西暦ではなくYYなので「27年3月→03/27」。 - 確認画面で「戻る」ボタン禁止
ブラウザの戻るを押すと再入力が必要になる場合があります。必ずサイト側の修正リンクをクリック。
入力欄 | よくある誤り |
---|---|
車両番号 | ハイフン位置が「多摩300 あ 12-34」ではなく「多摩300あ1234」と入力 |
電話番号 | ハイフン入り「090-1234-5678」は不可、「09012345678」で入力 |
メールアドレス | 全角@やドットを使うと通知メールが届かない |
- フォーム入力前に免許証・車検証・ETCカードを机に並べておく
- 住所はコピペせず手入力で誤変換を防止
書類郵送/アップロードで審査を短縮する方法
オンライン申込後は本人確認書類とETCカードのコピーを提出します。2025年現在、スマホ撮影した画像データをサイト上でアップロードすれば郵送より2〜3日早く審査が完了するため断然おすすめです。
【アップロード準備手順】
- スマホカメラで書類全体を撮影(影・指写り込みを避ける)
- 画像サイズは3MB以下、拡張子はJPGまたはPNG
- ファイル名を「ETC_カード.jpg」「免許証_表.jpg」と分かりやすくリネーム
提出書類 | OK例 | NG例 |
---|---|---|
本人確認 | 運転免許証・マイナンバーカード | 健康保険証(住所記載がない) |
車両情報 | 車検証の全ページ | 有効期限切れの旧車検証 |
ETCカード | カード表面全体、番号と氏名が鮮明 | 番号を付箋で隠して撮影 |
- 午前10時までにアップロード→当日午後に審査結果メール
- 郵送の場合はレターパックライトで追跡し到着日を確認
登録完了メール後にやる設定確認チェック
登録完了メールが届いたら終わり……ではありません。ポイントを取りこぼさないために、初回ログインで以下3項目を必ず確認しましょう。
- 自動還元設定のON/OFF確認
デフォルトはONですが、長距離ドライブ前に手動還元したい人はOFFに切り替え。 - 登録車両とETCカード情報の一致
車検証やカード更新後は手動で変更が必要。特に法人カードを個人用に切替えた場合は要チェック。 - メール通知設定
「ポイント残高通知」「還元完了通知」などをONにすると失効を防げます。
確認項目 | 推奨アクション |
---|---|
自動還元単位 | NEXCOは1,000pt固定、本四は500pt固定=変更不可 |
車両追加 | 家族車の車載器番号を「車両追加」から登録 |
パスワード | 英数8〜12桁のランダム生成で流用を避ける |
- 車検で車載器交換したのにID更新を忘れてポイント付与停止
- メールを見落とし還元額発行に気付かず失効
これらのチェックを終えれば、ETCマイレージの登録作業は完了です。次章ではポイントをさらに増やす休日割引併用テクニックと、家族車両合算で還元効率を引き上げる方法を解説します。
登録後にポイントを最大化する活用法

ETCマイレージは「登録しただけ」では還元率10%が上限ですが、割引併用・複数車両合算・還元タイミング調整の3点を押さえると実質的な節約率を15〜20%まで引き上げられます。例えば、休日割引30%とマイレージ10%を組み合わせれば3,000円の通行料が1,920円になり、年間3万円以上の高速代節約も現実的です。
本章では、休日・深夜割との併用テク、家族車両をまとめてポイントを稼ぐ方法、自動還元と手動交換のどちらがお得かを徹底解説。普段は近距離移動しか使わないライトユーザーから、長距離ドライブ好きのヘビーユーザーまで、状況別に最適なポイント活用術が身に付きます。
休日割引・深夜割引とマイレージ併用テク
高速料金には「休日割引30%」「深夜割引30%」「ETC深夜早朝割引(地方部最大50%)」など複数の時間帯割引が存在します。これらは割引後料金に対してマイレージポイントが付与されるため、〈割引〉→〈ポイント還元〉の“二段階値引き”が実現します。
【併用シミュレーション(地方部200km走行・普通車)】
条件 | 計算式/結果 | 実質割引率 |
---|---|---|
通常料金のみ | 5,000円 | ― |
休日割引30% | 5,000円×0.7=3,500円 | ▲30% |
休日+マイレージ10% | 3,500円−350pt=3,150円 | ▲37% |
深夜早朝50%+マイレージ | 5,000円×0.5−250pt=2,250円 | ▲55% |
【ポイント】
- 割引適用後の料金でもポイント付与率は変わらない
- 0時前後をまたぐ場合、最も割引率が高い時間帯が全旅程に適用
- 金曜深夜23:55に入口通過→土曜0:20に出口通過で「深夜割+休日割」ダブル適用
- ETC2.0対応車載器なら「朝夕割引」(地方部100km以内最大50%)も同時狙い
家族車両追加でポイント合算する手順
同一名義のETCカードと車載器を最大5台まで登録できるため、家族複数台をまとめるとポイントの貯まり方が加速度的にアップします。以下の流れで追加登録を行いましょう。
【追加登録3ステップ】
- マイページ→「車両追加申請」をクリック
- 追加車両の車載器管理番号・ナンバー・車種区分を入力
- 本人確認書類(車検証)をアップロード
家族車両数 | 月間走行距離 | 年間ポイント例 |
---|---|---|
1台 | 1,000km | 約12,000pt |
2台 | 各1,000km | 約24,000pt |
3台 | 各1,000km | 約36,000pt |
- 名義が異なるETCカードは合算不可(配偶者名義→同意書が必要)
- トラックなど「大型車区分」は軽・普通車と別集計で合算不可
有効期限前の自動還元サービスと手動交換比較
ポイントは道路会社ごとに1〜2年の有効期限が設定されています。失効を防ぐには自動還元設定が便利ですが、長距離走行の直前に手動で還元したほうが割引効果が大きい場合もあります。
方式 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
自動還元 | 失効しない/手間ゼロ | 小額ずつ還元で割引体感が薄い | 月数回しか高速を使わないライトユーザー |
手動交換 | 大型旅行前に一気に割引 | 交換忘れで失効リスク | 年数回長距離ドライブ派 |
【ポイント】
- NEXCOは1,000pt単位、本四高速は500pt単位で手動交換可
- 還元額は交換から24時間以内に適用される
- 普段は自動還元ON、長距離計画が決まったら手動OFF+全交換
- Googleカレンダーに「有効期限90日前アラート」を設定
この3つの活用術を組み合わせれば、ETCマイレージの“カタログ値”である10%還元を大幅に超え、実質15〜20%の高速料金節約が可能です。次章ではトラブル発生時の問い合わせ先やカード更新時の再登録方法など、よくある疑問をまとめて解決します。
Q&Aとトラブルシューティング

ETCマイレージを使い始めると、ポイント反映遅延や車両・カード入替などで「本当に還元されるの?」と不安になる場面があります。
実際の問い合わせ件数をみると〈ポイント通帳に反映されない〉〈車載器交換後にポイントが貯まらない〉〈退会時に残ポイントが消えた〉の3つがトップ。ですが、これらは原因と手順さえ理解していればほぼ即解決できます。
本章ではサポート窓口で頻出する“つまずきポイント”をQ&A形式で整理し、再発防止テクまで具体的に解説します。
ポイント反映が遅い・消えたときの確認先
Q1:走行翌日になってもポイントが付かないのはなぜ?
A:システム更新時間帯(午前3〜4時)にメンテナンスがある場合、反映が翌々日まで延びることがあります。まずはマイページの「お知らせ」にメンテ情報が出ていないか確認しましょう。
Q2:ポイントが減っているのですが消滅した?
A:自動還元設定がONの場合、1,000pt(本四高速は500pt)に達した瞬間に還元額へ変換され、残高がマイナス1000ptされたように見えます。マイページ「還元履歴」を開き「還元額発行」の行で確認してください。
【確認フロー】
- マイページ→ポイント通帳→最新3日分を確認
- 「反映予定」欄に走行データがない場合、走行日・入口IC・出口ICをメモ
- サポートフォームで〈ポイント未反映〉カテゴリーを選択し上記情報を入力
想定原因 | 一次確認 | 対処策 |
---|---|---|
メンテナンス遅延 | お知らせ欄 | 反映まで48h待つ |
車載器ID未登録 | マイページ→車両情報 | IDを再入力 |
上限超過 | 当月累計pt | 翌月自動反映 |
- 走行から3日経過→サポート連絡が目安
- 高速道路領収書をPDF化して添付すると調査が早い
車両入替・カード更新時の再登録手順
Q1:車を乗り換えたらポイントが付かなくなりました。
A:車載器を新車に移設した場合でも、車載器管理番号が変わるケースがあります。必ずマイページで新番号を再登録してください。
Q2:クレジットカードを更新したらエラーになった。
A:ETCカード番号は変わらなくても有効期限を更新する必要があります。
【再登録3ステップ(車両・カード共通)】
- マイページ→「車両情報/カード情報変更」を選択
- 新しい車載器IDまたはカード有効期限を入力
- 本人確認書類(車検証またはカード表面)をアップロード
変更項目 | 必要書類 | 審査目安 |
---|---|---|
車載器ID | 車検証全ページ | 1営業日 |
ナンバープレート | 車検証写し | 1営業日 |
ETCカード | カード表面画像 | 即時〜数時間 |
【ポイント】
- 審査完了まで旧情報も有効なので走行は可能
- 車両売却時は「削除」ボタンで旧IDを消しておくと誤請求防止
- 大型車→普通車など車種区分変更は自動では切り替わらない
- 法人→個人名義へ変更する場合は新規登録し直すのが早い
解約・退会前に失効を防ぐ換金タイミング
Q1:退会すると残ポイントはどうなる?
A:退会手続き完了と同時に残ポイントは無効化されます。必ず手動交換してから退会してください。
Q2:換金は退会当日でも間に合う?
A:高速道路会社側で換金処理が走るまで24時間かかるため、解約日前日までに交換を済ませるのが安全です。
【退会前チェックリスト】
- 残ポイントを 全額手動交換(NEXCOは1,000pt単位)
- 還元額が料金に適用されるまで1回走行して残高ゼロを確認
- 車載器IDを削除し、カード情報も「無効」にする
タイミング | 推奨アクション |
---|---|
T-2日 | ポイント残高確認→全額交換 |
T-1日 | 最寄ICで10km走行し還元額を消化 |
T日 | マイページ→退会手続き |
- 還元額が残ったまま退会→サポートで返金不可、消滅
- 誤退会は30日以内に再登録すれば同カード番号で復活可能
これらのトラブル対応を覚えておけば、ETCマイレージのポイントを失わずに最大限活用し続けられます。
まとめ
ETCマイレージはオンライン申込→書類送付→設定確認の3ステップで完了し、通行料金の還元率は最大10%。登録後は休日割引や家族車両合算を活用することでポイント効率が倍増します。
本記事の手順通りに必要書類を準備し、月1回マイページで残高をチェックすれば失効やトラブルを防ぎながら高速代を確実に節約できます。