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ETCマイレージ 名義変更は可能?手続・書類・ポイント引継ぎと注意点を徹底解説

ETCマイレージの名義変更はできるのか——本記事は「できること/できないこと」を一次情報に沿って整理します。

第三者への名義変更の可否、氏名・商号変更の手続、カード・車載器変更との違い、必要書類、オンライン/自動音声/郵送の流れ、ポイント・還元額の引継ぎ範囲までを初心者向けにやさしく解説します。

 

ETCマイレージ名義変更の基本可否と前提

ETCマイレージの「名義変更」は、できる範囲とできない範囲が明確です。原則として、会員名義を第三者(家族を含む)へ変更することはできません。

一方で、同一人の氏名が法律上の理由で変わった場合(婚姻・離婚・養子縁組など)や、法人の商号が変わった場合は、所定の届出と証明書類の提出によって登録情報を更新できます。

 

ここを混同しやすいのが「カード変更」や「車載器・車両番号変更」です。つまり、名義そのものは他人へは移せない一方、同一名義のままETCカード番号を新カードへ差し替えたり、車両の買替に伴って車載器番号・車両番号を更新したりすることは可能です。

手続方法は、マイページ(インターネット)、自動音声、郵送(届出用紙)に大別され、氏名・商号など本人性に直結する情報の変更は原則として“証明書類の写しの添付”が必要です。

まずは「名義を他人へ渡すことはできない」という大前提を押さえたうえで、該当する変更区分(氏名/商号/カード/車載器)を切り分け、最短ルートの手順を選びましょう。

 

区分 できること 補足・ポイント
名義(本人性) 本人の氏名変更/法人の商号変更 法律上の変更+証明書類の提出が前提
第三者への変更 不可 家族を含む他人への名義移転はできない
カード・車載器 番号の変更・更新は可 同一名義内での差替/買替に伴う更新

 

最初に確認すること
  • 本当に「名義変更」か→氏名・商号の更新かを仕分け
  • 同一名義のままの「カード変更」「車載器変更」ならオンラインが最短
  • 氏名・商号は証明書類の写しが必要→発行日・記載内容を確認

 

第三者への名義変更は原則不可の考え方

ETCマイレージは、会員(名義)とポイント・還元額がひとまとまりで管理されます。規約上、ポイントや還元額を第三者に譲渡・共有・貸与することはできず、会員名義自体を他人へ付け替えることもできません。

たとえば、親の名義を子へ、個人名義を別の個人へ、あるいは個人名義を法人へ切り替えるといった「第三者への名義移転」は不可です。

 

実務上の対処はシンプルで、名義を変えたい相手は相手自身で新規会員登録を行い、以後の走行から自分のアカウントでポイントをためる運用に切り替えます。

現在の会員側は、残っているポイント・還元額をできるだけ消化したうえで、不要になれば退会するのが基本です。なお、「カードだけを渡す」「同居家族で共有する」といった運用も避けるべきです。

カードや登録情報の貸与・共有はトラブルの原因となり、ポイント付与の不整合や規約違反の扱いになる可能性があります。名義とポイントは“一体管理”であることを前提に、アカウントを分けて運用しましょう。

NG運用(やりがちな誤解)
  • 家族・同僚へ名義をそのまま渡す(不可)
  • カードだけを共有してポイントを一体管理(不可)
  • 個人→法人/法人→個人への付け替え(不可)

 

婚姻等で氏名が変わる場合の手続

同一人物の氏名が法律上の事由で変わった場合は、登録氏名を変更できます。具体的には、届出用紙(氏名・生年月日変更依頼書)に必要事項を記入し、旧姓と新姓が確認できる公的書類の写しを添付して郵送します。

証明書類は、住民票や運転免許証、健康保険証など、氏名変更(訂正)の事実が確認できるものを用い、発行後一定期間内(目安:発行後3か月以内のもの)を準備します。

 

マイナンバーカードを利用する場合は、個人番号が記載された裏面のコピーは添付しないなど、案内の注意書きに従いましょう。

手続完了後は、登録情報とETCカード・車載器情報の整合を確認し、必要に応じて「登録カード変更」や「車載器番号・車両番号変更」も続けて行います。

 

たとえば、結婚に伴いクレジットカード名義・番号が変わった場合、氏名変更(登録情報)→カード番号変更(登録カード)という順に進めるとスムーズです。

オンラインで完結できるのはカード・車載器の変更が中心で、氏名のように本人性に直結する情報は書類提出が前提になる点を押さえておくと、差し戻しを避けられます。

 

場面 提出・操作 ポイント
氏名が変わる 届出用紙+公的書類の写しを郵送 旧姓・新姓が確認できる資料/発行日を確認
カードが変わる マイページで登録カード番号を変更 変更完了後の走行からポイント対象
車を替える 車載器番号・車両番号の変更 車検証情報・車載器管理番号の整合を確認

 

氏名変更をスムーズに進めるコツ
  • 先に氏名(登録情報)→次にカード・車載器の順で更新
  • 証明書類は発行日・記載事項の一致をチェック
  • 完了後にマイページで登録情報の整合を再確認

 

法人の商号変更時に必要な書類一覧

法人の名称(商号)変更も、会員情報の更新対象です。基本の流れは、届出用紙に新旧の商号を記載し、「変更の履歴が確認できる登記事項証明書(履歴事項全部証明書など)」の写しを添付して郵送します。

あわせて、担当者名・部署名・連絡先などの管理情報が変わる場合は、届出用紙の該当欄も忘れず更新します。

 

商号変更は、請求先情報や領収・証憑の名義にも影響するため、マイページの表示名、登録カード(法人カード)の名義・番号、有効期限、車載器・車両情報の整合まで一度に見直すのが実務的です。

社内運用上は、変更決定→登記変更→証明書取得→届出・差替という順番で進めると、差し戻しを避けつつダウンタイムを最小化できます。

 

なお、法人から別法人・個人への名義移転はできません。商号変更は「同一法人の継続」を前提とした登録情報の更新に限られます。

手続の混同を防ぐため、社内の運転者・管理者へ更新済みのカード・車載器情報を共有し、月初開始で切替えると集計上の齟齬を避けられます。

 

項目 必要なもの 実務メモ
商号変更 届出用紙+登記事項証明書の写し 履歴が分かる様式を用意/発行日を確認
担当者等の変更 届出用紙で同時更新 代表電話・部署メールを最新化
カード・車載器の整合 マイページで番号・有効期限を確認 月初切替→請求・ポイント集計が明瞭

 

法人での注意ポイント
  • 商号変更=同一法人内の更新に限る(別法人への移転は不可)
  • 登記事項証明書は最新を用意→発行からの期間に注意
  • 社内周知(運転者・経理)と切替タイミングの統一が重要

 

氏名変更とカード変更の違い整理の基本

ETCマイレージで混同しやすいのが「氏名(商号)変更」と「ETCカード番号の変更(差替)」です。前者は“名義そのもの”に関わるため、本人確認ができる公的書類の写しを添付しての届出が前提になります。

いっぽう後者は“支払いに使うETCカード(カード番号)”の更新であり、オンライン(マイページ)や音声ガイダンスから手続できるのが一般的です。

 

さらに、車を替えたときの「車載器番号・車両番号変更」は、名義はそのままに“利用する機器・車の情報”だけを入れ替えるイメージで、こちらも原則はオンライン等で更新します。

整理の軸は「誰のアカウントか(名義)」「どのカードを使うか(ETCカード番号)」「どの車・どの機器で使うか(車両番号・車載器番号)」の3点です。名義の付替えを伴わない限り、カードや車の変更は同一名義内の更新として扱われます。

 

項目 位置づけ 更新のポイント
氏名・商号 名義(本人性)に関わる中核情報 公的書類の写しを添付→書面中心で届出
ETCカード番号 支払いに使うカード情報 マイページ等で差替→変更後の走行から反映
車載器・車両番号 利用機器・車の識別情報 買替時に更新→次回走行前の変更が安全

 

まず押さえる整理軸
  • 名義の変更→書面+証明書類が基本
  • カード・車の変更→同一名義内の更新で対応
  • 次回走行前に登録情報を最新化→取りこぼし防止

 

ETCカード番号が変わる時の手続

更新や再発行、ブランド切替、期限到来などでETCカード番号が変わった場合は、登録中のカード番号を新しい番号へ差し替えます。

実務の流れは、会員マイページにログイン→「ETCカードの登録・変更」から新しいカード番号と有効期限等を入力→確認のうえ確定、という順序です。

 

差替の反映は「変更完了後の走行」からで、手続前に走った分は旧カードの登録状況に従って扱われます。

紛失・盗難で旧カードを止めたケースでも、ETCマイレージ上の“登録カード差替”を忘れると、次回走行のポイント・還元の計上が途切れるため要注意です。

 

差替の直後は、走行明細やポイント履歴が新カードで計上されているかを早めに確認しましょう。旧カードの登録を残したまま新カードで走ると、カードごとに履歴が分散して管理が煩雑になります。

差替と同時に「不要カードの削除」まで行い、同一名義の中でカード情報をシンプルに保つことが、集計や経費処理のミス防止につながります。

【手続の手順(オンライン)】

  1. 会員マイページへログイン→「ETCカード登録・変更」を選択
  2. 新しいETCカード番号・有効期限等を入力→内容を確認
  3. 登録を確定→変更後の走行からポイント・還元を計上

 

つまずきやすいポイント
  • 差替前の走行は旧カード扱い→到達回数・付与に反映されない
  • 紛失・再発行後に登録差替を忘れる→計上の取りこぼし
  • 旧カードの登録を放置→履歴分散で管理が煩雑化

 

同一名義カード以外は変更不可のルール

ETCマイレージで登録できるのは、原則として“会員本人(または同一法人)名義”のETCカードです。第三者名義のカードを登録したり、名義を付け替えたりすることはできません。

たとえば、家族・同僚のカードを自分のアカウントに登録する、個人名義のカードを法人会員に登録する、といった運用は避けるべきです。

 

名義とポイント・還元は一体で管理されるため、名寄せや譲渡・合算もできません。カードを変える必要がある場合は、同一名義で発行された新しいETCカードに限って差替が可能です。

家族間での切替が必要なら、家族それぞれが自分の会員登録を行い、以後の走行を各自のアカウントで計上するのが正しい運用です。

また、法人で複数車両を管理する場合は、社用のカードを法人会員の下で統一し、個人カードとの混在を避けると、ポイントの取りこぼしや規約面のリスクを減らせます。

名義とカードの運用ルール
  • 登録できるのは会員本人(同一法人)名義のカードのみ
  • 名義の付替・カードの共有・譲渡・合算は不可
  • 必要なら各人・各法人で会員登録→カードは各自で管理

 

車載器番号・車両番号変更

車の買替やETC車載器の交換を行った場合は、登録している「車載器管理番号(ETC車載器番号)」と「車両番号(ナンバー)」を最新の情報へ更新します。

手続自体は難しくありませんが、次回の高速走行前に済ませておくと、ポイント・還元の計上漏れや後日の問い合わせを防げます。

 

実務では、マイページの「登録情報の変更」から車両情報・車載器番号を入力して更新し、走行明細に新しい車両名・番号が反映されるかを確認します。

車載器番号は桁数が多く、打ち間違いが起きやすいため、車載器本体のラベルや取扱説明書で番号を目視確認→入力後に再チェックするのが安心です。

 

中古車の購入や社内の車両入替では、前ユーザーの情報が残っているケースもあるため、名義(会員)と車両の対応関係をクリアにしてから変更しましょう。

併せて、保管している旧車両・旧車載器の情報をマイページから削除しておくと、管理画面が整理され、誤選択のリスクが下がります。

 

場面 やること 実務のコツ
車を替えた 車両番号・車載器番号を最新化 次回走行前に更新→計上漏れを防止
車載器を交換 新しい車載器管理番号を登録 番号は本体ラベルで目視→入力後に再確認
社内で入替 車両と会員の対応を整理 不要な旧情報は削除→誤登録リスクを低減

 

更新忘れで起きやすいこと
  • ポイント・還元の計上漏れ(後日反映不可の場合あり)
  • 明細に車両名が正しく出ず、経費精算で手戻り
  • 番号の打ち間違い→問い合わせ・再手続の手間

 

変更手続き方法と必要書類

ETCマイレージの登録情報変更は、原則として〈インターネット(会員マイページ)〉〈自動音声ダイヤル〉〈書面(郵送)〉の3通りで行えます。

どの方法でも良いわけではなく、名義(氏名・商号)など本人性に直結する情報は「証明書類の写しを添付して郵送」が前提です。

 

一方、登録カード番号や車載器番号・車両番号などはオンラインでの更新が可能です。変更の可否は「誰のアカウントか(名義)」「どのカードを使うか(カード番号)」「どの車・機器で使うか(車両番号・車載器番号)」の3区分で整理すると混乱しません。

郵送先は「ETCマイレージサービス事務局 変更係(〒222-8680)」。書類は必ず郵便で送付し、氏名・商号の変更では公的書類の写しを忘れずに添付します。

 

オンライン手続ではマイレージID・パスワード(自動音声は専用パスワード)を事前に用意し、変更後の走行から反映される点を押さえましょう。

車を替える場合は、車載器の再セットアップが必要になるケースがあるため、次回走行前の更新が安全です。

 

手続方法 主に変更できる項目 ポイント
インターネット 登録カード番号/有効期限、住所・連絡先、車載器番号・車両番号など 変更後の走行から反映。利用停止中はオンライン不可→書面へ。
自動音声ダイヤル 残高・ポイント照会、各種変更の案内等 050-2015-1010(24時間)。マイレージIDと音声用パスワードを準備。
書面(郵送) 氏名・生年月日、商号/法人情報の更新、住所ほか 証明書類の写しが必要。送付先:〒222-8680 変更係 行。

 

提出前チェック(必須)
  • 変更区分の特定→名義か、カードか、車両・車載器かを切り分け
  • 証明書類の写しを用意(氏名・商号)→発行日の新しさ・記載一致
  • 次回走行前にオンライン更新→ポイント・還元の取りこぼし防止

 

ネット・自動音声での変更手順の流れ

オンライン手続は最短ルートです。会員マイページにログインし、該当メニュー(例:ETCカードの登録・変更、登録情報の変更、車載器番号・車両番号の変更)から必要事項を入力→確認→確定の順に進めます。

カード番号差替は「新カード番号・有効期限」を正確に登録し、確定後の走行からポイント・還元が計上されることを意識してください。

 

車載器番号・車両番号は、車載器本体のラベルや車検証で番号を必ず目視確認し、桁の打ち間違いを避けます。

メールアドレス未登録・利用停止中など一部条件ではオンライン変更不可の項目があるため、その場合は書面に切り替えましょう。

 

自動音声ダイヤル(050-2015-1010)は24時間利用でき、残高・ポイント照会や一部の変更手続案内が可能です。はじめて使う場合は音声用パスワードを用意し、ガイダンスに沿って操作します。

オンライン後は、走行明細・ポイント履歴が新情報で計上されているかを数日内に確認し、旧カード・旧車載器の登録は不要であれば整理して管理画面をシンプルに保ちます。

【オンラインの基本手順】

  1. マイページへログイン→該当メニューを選択
  2. 新しい情報(カード番号・車載器番号・住所等)を入力
  3. 内容確認→確定→走行明細/ポイント履歴で反映確認

 

つまずきやすいポイント
  • 差替前の走行は旧情報扱い→到達回数・付与に反映されない
  • 車載器番号の桁誤り→計上漏れの原因に
  • 利用停止中はオンライン変更不可→書面へ切替

 

郵送手続の流れと完了までの目安

氏名・生年月日、商号など本人性に直結する変更は、届出用紙に必要事項を記入し、証明書類の写しを添付して郵送します。

氏名変更では「旧氏名と新氏名が確認できる公的書類の写し」を添付するのが原則です。マイナンバーカードは表面のみコピーし、個人番号が記載された裏面はコピー不可など、案内に従ってください。

 

法人の商号変更は、変更履歴がわかる登記事項証明書(履歴事項全部証明書等)の写しを添えます。送付先は「〒222-8680 ETCマイレージサービス事務局 変更係 行」。

郵送は消印や配送事情に左右されるため、処理期間は時期・申請内容・不備有無で変動します(公式に一律の日数は明記されていません)。

余裕を持って提出し、差し戻しを防ぐために記載・添付の漏れを徹底確認しましょう。完了後は、会員画面で反映を確認し、必要ならカード・車載器の情報更新も連続して行います。

【郵送の基本フロー】

  1. 該当の届出用紙を入手→必要事項を記入(黒ボールペン)
  2. 必要書類の写しを添付(氏名・商号は公的書類)
  3. 〒222-8680「変更係」へ郵送→反映後にマイページで確認

 

不備防止のチェックポイント
  • 氏名変更は“旧名と新名が確認できる資料”を添付
  • マイナンバーカードは表面のみコピー→裏面は不可
  • 車載器・車両番号変更は再セットアップ要否も確認

 

個人・法人で異なる提出書類一覧

個人と法人では、名義(氏名・商号)や登録情報の変更時に求められる書類が異なります。個人の氏名変更は、婚姻・離婚・養子縁組など「法律上の変更」が前提で、旧名・新名が確認できる公的書類の写しが必要です。

住所や電話番号の変更は、オンラインでの更新が可能ですが、郵送で届ける場合は届出用紙のほか、本人確認ができる資料の写しを添えます。

 

法人の商号変更では、変更の履歴が確認できる登記事項証明書の写しを用意し、担当者名や連絡先も最新に更新します。

共通して、カード番号が変わる場合は「登録カード変更」、車の入替は「車載器番号・車両番号変更」を併せて実施し、走行前に整合を取るのが安全です。

 

区分 必要書類(例) 備考
個人(氏名変更) 住民票・運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード表面 などの写し 旧名・新名が確認できる資料を添付。裏面の個人番号はコピー不可。
個人(住所・連絡先) 届出用紙(必要に応じ本人確認書類の写し) オンライン更新可。郵送の場合は記入漏れに注意。
法人(商号変更) 登記事項証明書(履歴事項全部証明書等)の写し 同一法人内の更新に限る。担当者・部署の最新化も同時に。
カード番号変更 (書面の場合)登録カード変更依頼書 オンライン可。変更後の走行からポイント・還元が反映。
車載器・車両番号 届出用紙(必要に応じ車検証・車載器番号の確認) 再セットアップ要否を確認。次回走行前に更新。

 

提出書類の実務メモ
  • 発行日が新しいものを使用→記載事項(氏名・商号・住所)の一致を確認
  • コピーは鮮明に。黒塗り・不鮮明は差し戻しの原因
  • 送付は郵便で。封入前に書類と同封物(届出用紙・写し)の最終チェック

 

ポイント還元額と引継ぎの扱い方

ETCマイレージの「ポイント」と、それを原資に付与される「還元額(無料走行分)」は、いずれも会員(ETCマイレージID)単位で管理されます。

つまり、同一名義・同一会員であれば、登録しているETCカードを別のカードに差し替えても、保有中のポイントや還元額は基本的にそのまま維持されます。

 

一方で、会員をまたいだ譲渡や合算はできません。家族や別法人のアカウントへ移す、複数の会員IDをまとめる、といった操作は不可です。

変更や退会の前後は「いつから新情報が反映されるか」「未消化の還元額は残るか」を把握しておくことが重要です。

 

登録カード差替は“変更確定後の走行から”新カードで計上されるため、切替前に走行があると旧カード側に計上されます。

退会を予定する場合は、残っている還元額を計画的に使い切ってから手続きを進めるのが実務上の定石です。

 

観点 基本ルール 実務ポイント
管理単位 会員IDに紐づく(カードには紐づかない) 同一会員ならカード差替でも残高は維持
反映タイミング 変更確定後の走行から新情報で計上 切替前の走行は旧カード側で集計
譲渡・合算 会員間の移動は不可 家族・他法人への移転はできない
退会時 未使用分は失効・返金不可 使い切ってから退会が安全

 

残高をムダにしない基本
  • カード差替は走行前に完了→取りこぼし防止
  • 月末・退会前は還元額の消化を優先
  • 会員間の移動はできない前提で運用を設計

 

登録カード変更時のポイント引継方法

登録中のETCカード番号が更新(再発行・切替・有効期限到来など)になった場合は、会員マイページから新しいカード番号を登録し直します。

ポイント・還元額は会員IDにひも付いているため、同一名義・同一会員での差し替えであれば残高は自動的に引き継がれます。

 

大切なのは「反映の起点」です。差替を確定した後の走行から新カードとして計上され、それ以前の走行は旧カードで集計されます。

紛失・盗難などで旧カードを止めたケースでは、ETCマイレージ側の登録差替を忘れると、次回走行でポイント付与や回数・還元計上の取りこぼしが発生しやすくなります。

手続後は、走行明細やポイント履歴の反映状況を早めに確認し、旧カード登録が不要なら削除して管理画面を整理しましょう。

【オンライン差替の流れ】

  1. 会員マイページにログイン→「ETCカードの登録・変更」を選択
  2. 新カード番号・有効期限などを入力→内容確認→確定
  3. 次回走行後、明細・ポイント履歴で反映を確認

 

差替時の注意点
  • 差替前の走行は旧カード扱い→新カード側へは移らない
  • 紛失・再発行時は“停止”と“登録差替”をセットで実施
  • 旧カード登録を放置すると履歴が分散し管理が煩雑

 

ポイント譲渡・合算が不可な範囲

ETCマイレージのポイントや還元額は、会員個々に付与されるもので、会員間の譲渡・合算はできません。

たとえば、親の残ポイントを子の会員へ移す、個人会員のポイントを法人会員へまとめる、別々に作った会員IDの残高を1つに集約するといった操作はできない仕組みです。

 

名義と残高は一体管理という前提で、家族・社内の運用ルールを作ることが大切です。

複数のETCカードを同一会員に登録している場合は、その会員の残高として合算的に計上されますが、この“合算”は同一会員の中での話であり、会員をまたぐ移動ではありません。

運用上は、家族・部門ごとに会員を混在させず、どの車両・カードがどの会員で集計されるのかを固定化すると、月次の残高管理や経費処理がスムーズになります。

運用ルール(譲渡・合算できない前提)
  • 会員をまたいだ移動は不可→残高はその会員内で消化
  • 家族・法人は会員を分けて管理→カードの共用は避ける
  • 同一会員にカードを集約→残高と履歴を一元管理

 

退会時の残高取り扱いの確認事項

退会すると、その時点で未使用のポイントや還元額(無料走行分)は失効し、現金での払い戻しはできません。

再入会しても失効分が復活することは想定されていないため、退会を検討する場合は、先に還元額を使い切る計画を立ててから手続きを進めるのが安全です。

 

また、登録カードや車載器情報の更新漏れがあると、直近の走行分が想定どおり計上されていない場合があります。

退会前に、明細・ポイント履歴で「直近の走行が反映されているか」「還元額が消化されているか」を確認しましょう。

 

法人の場合は、決算・原価計上の区切りに合わせて退会・切替時期を決めると、会計上の整合が取りやすくなります。

退会後に残高を後から使うことはできないため、月末や繁忙期直前の手続は避け、消化→反映確認→退会の順で行うと手戻りを防げます。

 

項目 取り扱い 実務メモ
未使用ポイント 退会時に失効・返金不可 退会前に自動交換・走行で消化
還元額(無料走行分) 退会時に失効・返金不可 月内に対象ルートで使い切る
再入会 失効分は復活しない 継続利用なら退会せず情報更新が無難

 

退会前の最終チェック
  • 残ポイント・還元額の消化状況を確認→必要なら計画的に走行
  • 直近明細が反映済みかを確認→未反映があれば数日待つ
  • 会計・精算の区切りと手続タイミングを合わせる

 

ケース別チェック:生活変化の対応

生活の変化は、ETCマイレージの「名義(氏名・商号)」「支払い手段(ETCカード)」「利用車両(車載器番号・車両番号)」のいずれか、または複数に同時に影響します。

取りこぼしを防ぐコツは、①名義の変更があるか、②カード番号が変わるか、③車両・車載器の入替があるか、の3軸で必ず切り分けることです。

 

名義は本人性に関わるため書面+証明書類の提出が前提となり、カード・車両の入替は同一名義のままオンライン更新が可能、という役割分担を理解しておくと迷いません。

結婚・離婚・養子縁組では氏名更新→カード差替→車両情報確認の順に、クレジットカード切替ではカード差替→旧カード整理の順に、車の買替・譲渡・廃車では車載器・車両番号更新→不要登録の削除という流れが基本です。

月末や繁忙期直前は反映待ちで計上が分散しやすいため、次回走行前の余裕をもって実施すると安全です。

 

ケース 主な影響 基本アクション
氏名・商号の変更 名義情報の更新が必要 書面+証明書類で名義更新→カード・車両の整合確認
カードの切替 ETCカード番号が変更 マイページで登録カード差替→旧カード整理・反映確認
車の入替 車載器・車両番号が変更 マイページで番号更新→次回走行前に反映確認

 

ケース対応の共通チェック
  • 「名義」「カード」「車両」の3軸で必ず仕分ける
  • 名義変更は書面、カード・車両はオンラインが基本
  • 更新後は走行明細・ポイント反映を早めに確認する

 

結婚・離婚・養子縁組での対応

氏名が法律上の理由で変わるケースでは、まず会員の登録氏名を正しく更新します。氏名更新は“本人性”に直結するため、届出用紙に加えて旧氏名と新氏名が確認できる公的書類の写しが必要です。

氏名更新が終わったら、クレジットカード側の名義・カード番号が変わっていないかを確認し、変更があれば会員マイページで登録カード番号の差替を行います。

 

さらに、車の買替や車載器交換が同時に発生している場合は、車載器番号・車両番号の更新まで連続して実施しましょう。

流れを「氏名→カード→車両」の順に固定して進めると、不一致や差し戻しを避けやすくなります。氏名更新前後の走行は、登録状況に応じて別々に計上されることがあるため、月末の駆け込みは避け、余裕のある時期に手続するのが安全です。

旧姓のカード・旧車両情報がマイページに残っていると、明細の管理が煩雑になりやすいので、不要情報は整理しておくとミスが減ります。

【チェック項目】

  • 氏名更新(書面+公的書類の写し)を先に完了しているか
  • カード名義・番号の変更有無→差替の反映起点を把握
  • 車載器・車両番号の更新→次回走行前に反映確認

 

つまずきやすいポイント
  • 氏名更新より先にカード差替→名義不一致で手戻り
  • 旧姓のカード情報を放置→明細・残高の管理が煩雑化
  • 月末直前の手続→反映ずれで回数・還元の取りこぼし

 

クレジットカード切替時の注意点

カード会社の更新・再発行・ブランド切替などでETCカード番号が変わった場合、会員マイページで「登録カード番号の差替」を行います。差替の反映は“確定後の走行”からで、切替前に走った分は旧カード側で集計されます。

紛失・盗難で旧カードを停止したときは、停止手続とマイレージ側の差替をセットで実施しないと、次回走行でポイントや回数・還元の計上が途切れやすくなります。

 

差替後は、走行明細・ポイント履歴で新カード計上を早めに確認し、旧カード登録を不要なら削除して管理画面をシンプルに保ちましょう。

家族や社内のカードを流用したくなりますが、登録できるのは会員本人(または同一法人)名義のカードに限られ、名義の付替や会員間の合算はできません。

切替のタイミングは、出張や繁忙期を避け、月初の早い段階で行うと反映管理が容易です。自動音声やWebで差替ができない場合は、記載不備や利用停止状態が原因のことがあるため、案内に沿って書面へ切替えるとスムーズです。

 

場面 やること ポイント
番号が変わる マイページで登録カード差替 確定後の走行から新カードで計上
紛失・盗難 停止手続+マイレージ差替 次回走行前に差替→取りこぼし防止
旧カードの整理 不要登録の削除 履歴分散を防ぎ管理を簡素化

 

差替時のチェック
  • 差替の反映起点=確定後の走行であることを把握
  • 名義違いのカード登録は不可→会員本人名義で統一
  • 切替は月初〜中旬に実施→反映確認まで余裕を持つ

 

車の買替・譲渡・廃車での対応

車の買替や譲渡・廃車がある場合は、会員名義はそのままに「車載器管理番号(ETC車載器番号)」と「車両番号(ナンバー)」を最新の情報へ更新します。

買替時は、納車までに新しい車載器番号と車両番号を確認し、次回走行前にマイページで更新しておくと、ポイント・還元の計上漏れや問い合わせを防げます。

 

譲渡時は、会員・ポイントの第三者移転はできない前提で、受け手側は受け手自身の会員で管理する運用に切り替えます。廃車時は、不要になった旧車両・旧車載器の登録を削除し、管理画面を整理します。

中古車や社内の車両入替では、前ユーザーの情報が残っていることがあるため、車載器本体のラベルや車検証で番号を目視確認してから登録しましょう。車載器の再セットアップが必要な場合は、整備・取付の段階で済ませておくと安心です。

 

ケース 基本アクション 実務のコツ
買替 車載器・車両番号を更新 納車前後に番号確認→走行前の更新で漏れ防止
譲渡 各自の会員で管理 会員・ポイントの移転不可→受け手は自分の会員で運用
廃車 旧登録の削除 不要情報を整理→選択ミスや照会の手間を削減

 

更新忘れで起きやすいこと
  • 番号誤り・未更新で計上漏れ→後追い修正が困難
  • 旧車両情報の残置→明細が混在し精算が煩雑化
  • 譲渡時の共用・貸与→名義・規約面のリスク増大

 

まとめ

ETCマイレージは、第三者への名義変更は原則不可で、氏名・商号変更やカード変更は所定手続で対応します。ポイントや還元額の扱いもルールが決まっています。

まずは「何が変更可能か」を見極め、必要書類をそろえて最短ルート(オンライン等)で申請しましょう。迷ったら、登録情報とカード番号・車載器番号の整合を先に確認するとスムーズです。