この記事では、航空会社とクレジットカード会社の強力なコラボレーション、ANAアメックスカードの魅力を紐解きます。基本情報、審査基準から始め、マイルの貯まりやすさ、特典、サービス、そして付帯保険まで詳しく見ていきます。最後にはデメリットも逃さず解説していきます。旅行好きにとって、お得な情報が盛りだくさんの内容をご紹介します。
目次
ANAアメックスカードの基本情報と審査基準
ANAアメックスカードは、ANAとの提携により、マイルが貯まりやすい仕組みで、付帯の保険や補償などはトラベル系が充実しています。まずは、ANAアメックスカードの基本情報をみていきましょう。
【ANAアメックスカードの基本情報】
- 年会費:7,700円(税込)
- 申込資格:20歳以上の安定した収入がある人
- 国際ブランド :AMERICAN EXPRESS
- 家族カード:年会費2,750円(税込)
- ETCカード:年会費無料(新規発行手数料935円)
- 還元率:1.0%~1.5%
- 海外旅行傷害保険:3,000万円まで
- 国内旅行傷害保険:2,000万円まで
- ショッピング・プロテクション:年間200万円まで
ANAアメックスは、一般カードのためゴールドカードやプラチナカードよりは審査基準がゆるいものの、一般カードとして見た時には、独自の基準によってしっかり審査されます。
しかし、公表されている審査基準を見た限りでは、特別に厳しい基準ではありません。
ANAアメックスカードの審査基準は、次のとおりです。
【ANAアメックスカードの審査基準】
- 年齢は20歳以上(学生は不可)
- 収入が安定している(アルバイト・パートタイマーは不可)
学生やアルバイト、パートタイマーは不可といった制限はあるものの、「20歳以上」「収入が安定している」の2点は、他カードでもよく見かける基準です。
また、必要な年収は公表されていませんが、100万円以上との声が多いため、ひとつの目安として捉えられるでしょう。
ANAアメックスカードはポイントとマイルで貯まりやすい
ANAアメックスカードは、全日本航空と提携のカードなだけあって、旅行や出張でカード決済をするほど 、ポイントとマイルがダブルで貯まります。
ANAアメックスカード利用で、マイル付与率が上がる仕組みや ボーナスポイント、マイルについて、詳しくみていきましょう。
使い方次第でマイル付与率が最大2.5%に
ANAアメックスで、ANAグループにて航空券や機内販売品、トラベル関連商品などをANAアメックスカード決済で購入すると、ポイントの還元率が1.5倍になります。具体的な還元率は、以下のとおりです。
- 基本ポイント:カード利用100円あたり1ポイント+ボーナスポイント:カード利用200円あたり1ポイント(100円あたり0.5ポイント)
ボーナスポイントが加算されるANAグループのサービスを一覧しました。
- 航空券購入:ANAウェブサイト、ANAカウンターANA国内・国際線予約・案内センター
- 機内販売品購入:ANA国内線、国際線およびエアージャパン便での購入
- トラベル関連商品購入:ANAスカイホリデー、ANAハローツアー、ANAワンダーアースでの購入
- オンラインショップの利用:A-styleでの購入
さらに 、ANAアメックスカードではポイントの他にマイルも貯まるカードのため、 1%のマイルが加算されます。 結果的には 、1.5%+1%=2.5%になるので、最大でカード利用額の 2.5%の還元があります。
ANAサービスの利用でポイント還元率がアップするのは、ANA系の一般カードの中でもANAアメックスカードだけですから、かなりの活用価値があるといえるでしょう。
フライト利用や入会、継続特典でボーナスマイルが加算
ANAアメックスカードの入会と同時に、ANAカード会員としての特典も受けられるようになるため、カード利用時に各種ボーナスマイルが入ります。
主に、フライトの利用やANAカード会員の入会、継続により、会員限定のボーナスマイルが入る仕組みです。
各種ボーナスマイル数は、以下のようになります。
- 入会特典:1,000マイル
- 継続特典(1年に1回):1,000マイル
- フライト利用:区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%
さらに、「ANAカードファミリーマイル」に無料登録することで家族のマイルも合算でき、旅行はもちろんのこと、日常でもお得にマイルを使えて毎日の生活がより豊かになるでしょう。
ANAカードマイルプラス利用でマイル上乗せ
ANAカードマイルプラスをうまく活用すれば、カードを利用するほどにマイル上乗せで還元率が上がります。
ANAカードマイルプラスとは、ANAカードマイルプラス加盟店にてANAアメックスカード決済によるお買い物をすることで、マイルが加算されるサービスです。
具体的には、以下のマイル数が加算されます。
- 100円、もしくは200円(税込み)利用につき、1マイル付与
ANAカードマイルプラスの加盟店は、日常でもよく利用する店舗が多く、いつもの買い物や飲食などで貯まりやすいのもメリットです。
【ANAカードマイルプラス加盟店の一例】
- セブンイレブン
- マツモトキヨシ
- スターバックス
- 大丸
- 機内販売
- 出光
- ENEOS
その他の加盟店は、ANAカードマイルプラスの公式サイトに掲載されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ボーナスポイント・パートナーズの利用でさらに最大10%還元
ANAアメックスカードの会員が自動的に加入するアメックスのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」には、「ボーナスポイント・パートナーズ」という制度があります。
利用する前に特別な手続きをする必要もなく、ボーナスポイント・パートナーズの提携店でカード利用をするだけで、最大10%のANAマイルが還元されるのです。
ANAアメックスカード特典・サービスと付帯保険
ANAアメックスカードの年会費は1万円以下と、比較的リーズナブルにもかかわらず、特典やサービスが豪華で付帯の保険や補償が充実しています。
ANAアメックスカード特典・サービスと付帯保険をご紹介していきます。
トラベル系の特典・サービスが多い
ANAアメックスカードには、旅行や出張などのシーンでお得に利用できる特典やサービスが多く取り揃えられています。人気の特典・サービスをピックアップすると、以下のようになります。
- 空港ラウンジの無料利用:国内28・海外1の空港ラウンジの無料利用(同伴者1名まで)
- 手荷物無料宅配サービス:海外旅行からの帰国時のスーツケース1個分の手荷物を空港から自宅まで無料宅配(成田、中部、関西国際空港のみ)
- 空港クロークサービス:飛行機の待ち時間などに空港内で手荷物を預かってくれる
- カードの紛失・盗難時の緊急再発行:カード紛失、盗難時に無料で再発行してくれる
充実の旅行損害保険やショッピング・プロテクション
ANAアメックスカードには、旅行傷害保険やショッピングプロテクションも付いているので、安心して旅行を楽しめます。
- 国内旅行傷害保険:最高2,000万円
- 海外旅行損害保険:最高3,000万円
- ショッピング・プロテクション:最高200万円までの補償(年間)
旅行や出張の機会が多い人は、一度は旅行保険の加入を考えたことがあるかもしれません。ANAアメックスカードなら、旅行費をカード決済するだけで傷害保険が付いてくるので、別で保険に加入する必要がありません。
また、ショッピング関連でのトラブルに備えたプロテクションも完備しており、安心してカードショッピングを楽しめます。
ANAアメックスカードのデメリット
安い年会費なのに、ポイントとマイルダブルで貯められるANAアメックスカードですが、残念ながらメリットばかりではありません。実は、次のようなデメリットもあるのです。
- ANA一般カードとしては年会費が高め
- ポイントからマイル移行にお金がいる
ANA一般カードの年会費の目安は5,000円程度ですから、ANAアメックスカードは相場より2,700円程度も高くなります。
また、カード利用時にたまったポイントをマイルに変換するための「ポイント移行コース」への登録には年間6,600円が必要です。
ですから、入会検討の際には以下の点への着目を推奨します。
- 特典やサービス、付帯保険の利用機会があるか
- カードの利用頻度が高いか
特典やサービス、付帯保険の利用率が高ければ、年会費以上の満足度があるはずです。
そして、カードの利用頻度が高いほどにポイントが貯まるため、移行時に必要な年間費用以上にマイルが還元される可能性が高いため、年間費用を払ってでも移行する価値があるはずです。
まとめ
ANAアメックスカードの特徴やメリット、デメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか?特典内容やマイル還元率を考慮すると、トラベルに強いお得なカードなので、内容を踏まえた検討をおすすめします。