この記事ではWixのメリットとデメリット、料金プランの内容や他サービスとの比較につい て、詳しく解説していきます。
定番のノーコードのページ作成ツールともいえるWixですが、実際に使うとなるとメリットだけではなく、デメリットも気になるでしょう。操作性や機能面はもちろんのこと、今後必要な費用を知るためにも、料金プランの理解が必要ですので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Wixとは?
Wixは、HTMLやCSSといった言語を使わずに、Webブラウザ上で簡単にホームページを作成できるツールです。Webデザインの知識がなくても、ほぼマウス操作だけでプロが作ったようなページを作れてしまうのが最大のメリットです。
2006年にイスラエルから誕生し、現在では世界190か国で愛用され、会員数は1億6,000万人以上にのぼっています。日本には2012年に上陸し、定番のノーコードのホームページ作成ツールとして知られています。
Wixのメリット
ホームページの作成経験やコードの知識がなくても、おしゃれなページが作成できるWixには、世界で愛用されているだけの理由があります。ここで、Wixのメリットを詳しくみていきましょう。
ノースキルでもおしゃれなホームページが作れる
難しいHTMLやCSSを入力しなくてもおしゃれなホームページが作成できる点が、Wixの一番のメリットです。
テンプレートを選んで、マウスにてドラッグ&ドロップするだけで簡単にページデザインでき、素人が作ったとは思えないほどおしゃれなページができてしまいます。
ページデザインが決まったら、必要なアプリを組み込んでいくだけで、機能面も充実した本格的なホームページが完成します。
無料で豊富な機能が使える
Wixは、手軽におしゃれなホームページが作れるのに、基本的には無料で使えてしまう点も見逃せないメリットです。
無料のデザインテンプレートは、なんと500種類以上もあり、わかりやすく整理されたカテゴリーから素早く選んで、ページデザイン作業に着手できます。
また、ネットショップや予約フォーム、チャット機能などのオリジナルのアプリを一覧から選ぶだけで、瞬時に反映できるため、高機能なホームページを作るのに時間がかかりません。
無料で使える機能が充実していると気軽にお試し使いでき、じっくりと有料プランの検討ができます。
デザイン性の高いページを簡単に作れる
Wixを使えば、特別なスキルやセンスがなくてもデザイン性の高いページ作成が可能です。
例えば、テキストや画像、リンクの配置などの知識やセンスが必要なく、あらかじめ用意されているテンプレートを選び、そのままの配置の中でマウスを動かすだけで本格的なWebデザインができるのです。
デザインテンプレートは、業種や用途ごとにカテゴリー分けされており、すでにそれぞれの目的に最適なページデザインが施されています。
そのため、一からページデザインをしなくても、プロがデザインしたページをベースに手を加えるだけで、イメージに近いページを具体化できます。
Wixのデメリット
Wixには、隠れたデメリットもあります。優れた操作性で素人でも本格的なページができるなどのメリットだけではなく、デメリットにも目を向けていくと、適切なツールでいるかの判断がつきやすいでしょう。
Wixのデメリットを解説していきます。
カスタマイズの自由度が低い
Wixは、簡単操作でおしゃれなホームページができる高機能ツールですが、カスタマイズ性が低いのが難点です。あくまでも、Wixが用意した機能内でページを作るのに適したツールであり、外部機能を取り入れたり、大幅にデザインの変更をしたりはできません。
ノーコードで簡単にページ作成ができるメリットの一方で、CSSなどの編集ができないなどの欠点があるため、本格的にページカスタマイズをしたい場面で、物足りなさを感じるでしょう。
また、テンプレートを選択してからページを作り上げたあとに、別のテンプレートに変更できないといったデメリットもあります。
テンプレート自体は変更できたとしても、配置したアプリやテキスト、画像などのデータが消えて、再度ページを作り直さなければいけません。
独自ドメイン設定や広告非表示は有料になる
独自ドメイン設定や広告非表示は、個人のホームページなどでは不要かもしれませんが、ビジネス利用の場合は必要性が出てくるでしょう。
ビジネス利用の中で独自ドメインを設定することで、ブランド力向上につながります。また、不要な広告の表示をなくすことで、ページが見やすくなり、信頼度も上がります。
そのような理由から、ビジネス目的でホームページを作成する際には独自ドメイン設定と広告非表示が必須だと言えるでしょう。しかし、Wixでそのような設定をする場合、費用がかかります。
独自ドメイン設定のみでは月額500円〜、広告非表示設定も加わるとなると月額900円〜が必要です。
機能面にいくつかの問題がある
無料の範囲でも豊富な機能でプロレベルのページが作れるWixですが、実は機能面にいくつかの問題があるのも隠せない事実です。
一つ目の問題は、ページ表示速度が遅い点です。鮮明な画像をアップロードしたり、アニメーション機能を取り入れたりすることで、さらに表示速度が遅くなり、離脱率が高まる恐れがあります。
二つ目の問題は、ホームページのページ数に限りがあることです。1つのドメインで作れるページ数は100ページまでとなっており、それ以上のページ数が必要なケースでは、別アカウント契約をして別ドメインにてページを開設しなければいけません。
そして、三つ目の問題はバックアップ機能がない点です。そのため、何かのトラブルでページが消えてしまった場合の復元が難しくなります。
今のところ、複製によるバックアップしか手段がなく、ホームページ作成に加えて複製をするとなると、それなりに手間がかかるのもデメリットです。
WixとWordPressの料金比較
簡単にホームページやブログの作成ができるWordPressは、Wixなどのノーコード作成ツールと比較されるケースが多いです。その理由は、どちらも操作性が優れていながら、特徴が大きく違う面があるからです。
また、利用方法によって費用額も違うため、長く使い続けることを前提にした時、どちらのツールがふさわしいかを判断しておいた方がよいでしょう。
ここでは、Wixの料金プランとWordPressとの比較について、詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
Wixの各プランの内容と料金
Wixには、無料プランを含めて5つのプランが用意されています。
データ容量や転送量、独自ドメイン接続機能、広告非表示の有無の違いなどにより、料金プランが分かれており、最適なプランを選んで利用できるシステムです。
【Wixの料金プラン】
プラン | 料金 | 独自ドメイン | 広告非表示 | 帯域幅 | データ容量 | オンライン決済システム | 商品数 | マーケットプレイスで販売 | 複数の通貨に対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無料 | 0円 | × | × | 500MB | 500MB | – | – | – | – |
ドメイン接続 | 月額500円 | ○ | × | 1GB | 500MB | – | – | – | – |
ベーシック | 月額900円 | ○ | ○ | 2GB | 3GB | – | – | – | – |
アドバンス | 月額1,500円 | ○ | ○ | 無制限 | 10GB | – | – | – | – |
VIP | 月額2,700円 | ○ | ○ | 無制限 | 35GB | – | – | – | – |
ビジネス | 月額1,800円 | ○ | ○ | 無制限 | 20MB | ○ | 最大50,000点 | × | × |
ビジネスプラス | 月額2,700円 | ○ | ○ | 無制限 | 35MB | ○ | 最大50,000点 | ○ | ○ |
ビジネスVIP | 月額3,800円 | ○ | ○ | 無制限 | 50MB | ○ | 最大50,000点 | ○ | ○ |
この中で、独自ドメイン設定と広告表示ができる最安値の料金プランが「ベーシック」になります。
一方で、WordPressのレンタルサーバーで有名なエックスサーバーの最安値料金プランが「X10プラン」となり、Wixと比較すると以下のようになります。
【X10プラン】月額990円〜
・独自ドメイン設定、広告非表示可能
・データ容量は300GB
・帯域幅1日600GB
【ベーシックプラン】月額900円〜
・独自ドメイン設定、広告非表示可能
・データ容量3GB
・帯域幅2GB
このように、月額料金は同じ程度ですが、エックスサーバーの方が圧倒的にデータ容量と帯域幅が多くなっており、使いやすいと判断していただけるでしょう。
結論的には、そこそこの機能のホームページを手軽に作りたい場合はWix、ビジネス用の本格的なホームページを作りたい場合はWordPressがおすすめです。
まとめ
Wixのメリットとデメリット、他サービスとの料金比較についてを説明してきましたが、いかがでしたか?Wixは独自性が強いノーコードツールのため、メリットとデメリットから個性を見出し、ふさわしいツールでいるかを判断するとよいかもしれません。
ホームページの規模や用途によっては、他サービスの方が最適かもしれないため、料金も含めて、じっくり検討するとよいでしょう。