ETCマイレージは1枚で完結させるより、家族カードやサブ車用カードを追加してポイントを集中させるほうが還元スピードは段違いです。
本記事では「1IDに何枚まで登録できる?」「オンラインと郵送で所要時間はどう変わる?」といった素朴な疑問から、追加後にありがちな更新忘れ・車載器変更トラブルまで徹底解説。読めば最短10分で追加登録が完了し、家族全員の走行ポイントを一気に合算する方法が分かります。
カード追加の基本ルールを押さえよう

ETCマイレージサービスでは追加カードを登録することで家族や複数車の走行ポイントを一つのマイレージIDに集約できます。追加枚数や登録条件を正しく把握しないと「せっかく申請したのにポイントが分散したまま」「上限超過で登録が弾かれた」という事態になりかねません。
基本ルールは大きく三つです。まず登録可能枚数は1IDあたり最大4枚で、同居家族名義なら姓が異なっていても申請できます。
次に追加カードごとに車載器番号を紐づける必要があり、車両入替のたびに更新が必須です。そして追加登録に費用はかかりませんが、登録完了前の走行分はポイント対象外になるため早めの手続きが鉄則となります。
- 1ID=最大4枚まで
- 同居家族名義は追加可
- 費用ゼロ・登録前走行はポイント外
1IDに登録できるカード枚数と対象条件
ETCマイレージは「カード主義」つまりETCカード単位でポイントが付与される仕組みです。そのため家族で別々のカードを使うとポイントが分散し交換基準に届きにくくなります。これを解消するのが追加登録機能です。
公式ガイドによると、1つのマイレージIDに紐づけられるETCカードは合計4枚まで。追加できるのは本人名義カードと同居家族(配偶者・子ども・親族)のカードで、友人名義や法人発行のETCコーポレートカードは対象外です。
家族名義でも住所が異なると追加不可になるケースがあるため、引っ越し後は住所変更を済ませてから申請しましょう。
登録後は4枚すべての走行ポイントが同じ残高に加算されるため、5,000ポイントライン到達が大幅に早まり自動還元が加速します。逆に「4枚フル登録しても足りない」と感じる高頻度ユーザーは、使用頻度の低いカードを一旦削除して新しいカードを追加するローテーション運用が有効です。
項目 | 内容 |
---|---|
追加上限 | 同一IDに最大4枚 |
対象カード | 本人・同居家族名義(ETCパーソナルカードも可) |
非対象 | 友人名義、法人コーポレートカード、レンタカー付属カード |
- 5枚目を登録したい場合は未使用カードを削除してから追加
- 削除後一定期間は同一カードを再登録できない
追加登録に必要な情報・費用・所要時間
追加登録はオンラインと郵送の2通りありますが、どちらも費用は完全無料です。オンラインなら最短10分で手続きが完了し、その日の走行分からポイント付与対象になります。申請時に求められる情報は「ETCカード番号と有効期限」「車載器管理番号(19桁)」の2点。
特に車載器番号は1桁でも誤入力するとポイントが付かないため、車内の車載器本体やセットアップ証明書で慎重に確認してください。
郵送の場合は申込書の到着・入力・登録処理に1~2週間かかり、その間の走行はポイント対象にならない点がデメリットです。
- マイページへログインし「ETCカード追加登録」を選択
- カード番号・有効期限・車載器番号を入力
- 確認画面で内容をチェックし「登録」を押下
- 完了メールに追加カード登録済みの旨が届く
方法 | 所要時間 | ポイント付与開始 |
---|---|---|
オンライン | 約10分 | 登録当日から |
郵送 | 1~2週間 | ID到着後から |
- カード番号は半角15~17桁を正確に入力
- 車載器番号19桁をセットアップ証明書で確認
- 登録後はテスト走行でポイント付与を必ず確認
オンラインと郵送で異なる追加手続きの手順

オンライン登録は「スマホ+ETCカード」があれば最短10分で完了し、その日の走行分からポイントを合算できます。一方、郵送登録はネット環境がない人でも手続き可能ですが、申込書の往復と事務局での確認作業に1〜2週間かかるため、ポイント付与開始が遅れる点がデメリットです。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるため、自分のスケジュールや環境に合わせて選ぶことが重要。以下の比較表で所要時間・必要書類・ポイント付与開始日を整理し、最適なルートを決めましょう。
比較項目 | オンライン手続き | 郵送手続き |
---|---|---|
所要時間 | 約10分で完了 | 1〜2週間 |
必要書類 | ETCカード番号・車載器番号 | 申込書+免許証コピー |
ポイント付与開始 | 登録当日 | ID到着後 |
- 急ぎならオンライン一択
- ネット環境が無い・入力が苦手なら郵送
- 登録前走行分はポイント対象外なので早めに手続き
マイページから即日で追加するステップバイステップ
オンライン手続きは公式サイトのマイページで完結します。必要なのは追加したいETCカードと、そのカードを挿す車載器の管理番号(19桁)。スマホでもPCでも操作画面は同じで、登録完了メールが届いた瞬間からポイントが合算されます。実際の操作は以下の6ステップのみ。
- マイレージIDとパスワードでマイページにログイン
- メニュー「ETCカード追加登録」をタップ
- カード番号15~17桁と有効期限を入力
- 車載器管理番号(19桁)と車両番号下4桁を入力
- 確認画面で入力ミスがないかチェックし「登録」を押下
- 完了メール到着を確認し、テスト走行でポイント付与をチェック
- 車載器番号はセットアップ証明書で必ず再確認
- 迷惑メール設定を解除し完了メールを受け取れる状態に
- 登録後はマイページ「ポイント照会」でカード枚数を確認
- 車載器番号の0(ゼロ)とO(オー)を混同
- カード有効期限を「月/年」ではなく「年/月」で入力
- 車両番号下4桁を全角で入力してエラー
申込書郵送で追加する場合の書き方と到着後の流れ
郵送手続きは公式サイトかSAで配布されている「ETCマイレージサービス申込書(追加用)」を利用します。記入欄が多く感じますが、ポイントは3カ所だけ。(1)追加カード番号15~17桁、(2)車載器番号19桁、(3)車両番号下4桁—この3項目を正確に書けばOKです。
免許証コピーを貼付し、返信用封筒で投函すると事務局で内容が照合され、1〜2週間後に「登録完了通知」が郵送で届きます。
通知書に記載された日以降の走行からポイントが合算されるので、届いたらすぐマイページで残高を確認しましょう。
- 申込書記入→免許証コピー貼付→ポスト投函(0円)
- 1週間前後で「受付完了はがき」到着
- さらに数日で「登録完了通知」到着→ポイント付与開始
- ボールペンで楷書記入、訂正は二重線+捺印
- 免許証コピーは有効期限内・住所最新の面を貼付
- 投函から10日経っても受付ハガキが来ない場合は事務局へ確認
- 走行予定が迫っている場合ポイント付与が間に合わない
- 再記入・再郵送が必要になるとさらに遅れる
カード追加で広がるポイント運用|メリットとリスク

家族やサブ車のETCカードを1つのマイレージIDにひも付けると、走行ポイントがまとまって貯まり自動還元ラインへの到達が一気に早まります。例えば夫婦2枚で月間1万円利用なら5,000ポイント到達まで5か月かかりますが、4枚で合計3万円走れば2か月弱で交換ラインを突破。
その一方で「カード枚数が増えるほど管理が煩雑になる」「低頻度カードの有効期限更新を忘れてポイントが失効する」といった落とし穴も存在します。
追加登録のメリットを最大化しつつリスクを最小に抑えるには、〈走行頻度の高いカードに集約〉〈残高・有効期限を一元管理〉〈不要カードは早めに削除〉の三つが基本方針です。
- 還元額への交換スピードが最短1/3に短縮
- 家族全員でポイントを“可視化”することで節約意識が高まる
- 車両や目的地を問わず追加カード利用でポイントを取りこぼさない
- 更新忘れ・車載器変更忘れによるポイント付与漏れ
- ポイントが分散し5,000pt/1,000ptラインに届かない端数が出る
ポイント合算で交換効率を高めるベストプラクティス
追加カードの最大メリットは文字どおり“ポイント合算”です。複数カードの合算効果を最大化するには、①走行額の高い道路会社にポイントを集中させて自動還元を高速回転させる、②休日や買い物で使うサブ車も必ず同じIDのカードを挿して走る、③大型連休前に不足分を手動交換して還元額を確保する――この三段構えが鉄板です。
以下のベンチマーク例を元に、自分の世帯走行パターンへ当てはめて運用設計してみましょう。
カード枚数 | 月間走行額 | 5,000pt到達目安 |
---|---|---|
1枚 | 10,000円 | 5か月 |
2枚 | 20,000円 | 2.5か月 |
4枚 | 30,000円 | 1.7か月 |
- 主力カードは自動還元ONにし、端数ポイントは月1回手動交換
- 還元額残高が2万円を超えたら当月内に計画的に消化しポイント循環を維持
- 追加カード利用後は「ポイント照会」で付与を必ず確認し、付与漏れがあれば車載器番号を再チェック
- 高頻度カードから順に追加登録し、低利用カードは最後に検討
- ETCカードを家族間で入れ替えるときは必ず同一IDのカードを使用
- 5,000pt到達後は還元額を残しすぎず、翌月もポイントを発生させる
分散ポイント・管理コスト増を防ぐリスクヘッジ術
カードを追加しすぎると逆にポイントが細切れになり、還元効率が下がることがあります。リスクヘッジの第一歩は「利用状況の可視化」です。家族ごとに月間走行額を洗い出し、年間1,000ptに届かないカードは追加登録を見送り、旅行などの単発利用時のみメインカードを使うルールを徹底しましょう。
カードが増えた後の管理コストを抑えるには、〈カレンダーリマインダー〉〈マイページ通知メール〉〈カード更新早見表〉の“管理三種の神器”で期限と車載器番号を一元管理すると効果的です。また、車両を乗り換えた際は車載器番号が変わるため、未更新カードで走行するとポイントが付与されない点に注意が必要です。
- Googleカレンダーに「カード有効期限」「車載器番号更新」の年次リマインダーを作成
- マイページ「お知らせ設定」で残高・期限メールをON
- 使わないカードは削除し一定期間経過後に必要なカードだけ再登録
- 年間走行額が低いカードは追加しない勇気
- 車載器を交換したら即日番号更新を実施
- ポイント残高の少ない事業者は1,000pt未満でも手動交換して失効を回避
追加後のメンテナンスとトラブル回避術

カードを追加した瞬間に節約サイクルは加速しますが、その後のメンテナンスを怠ると「更新忘れでポイント付与停止」「車載器番号が違うまま走行してポイントが丸ごと失効」といった思わぬロスが発生します。
追加登録は“入れて終わり”ではなく、〈カード有効期限〉〈車載器番号〉〈車両番号〉の三要素を定期的にチェックすることで初めて安定運用が可能になります。
特にカード更新月や車検での車載器交換はうっかりミスが起きやすいため、リマインダー活用と再設定手順をセットで覚えることが重要です。
これから紹介するメンテナンス術を実践すれば、追加カードが増えても管理コストは最小化でき、万が一のトラブルにも即座に対処できます。
- カード・車載器・車両番号の年次チェック
- マイページ通知メールで残高&期限を自動監視
- 車両入替時は車載器番号を即更新しテスト走行
有効期限・カード更新を見落とさないリマインダー設定
ETCカードの有効期限はクレジットカード本体の更新月と連動するため、家族4枚を追加すると更新タイミングが年4回に増えるケースも珍しくありません。更新月に旧カードを挿したまま走行すると、決済は通ってもマイレージ付与が止まり「ポイントが付かないまま半年経過」というトラブルに繋がります。
これを防ぐ最も簡単な方法は、GoogleカレンダーやiPhoneリマインダーに〈カード有効期限月の1日〉で繰り返し通知をセットすることです。
リマインダー名に「◯◯カード更新→マイレージ再登録」とメモし、リンク欄にマイページURLを貼っておけば、その場でカード情報の更新が完了します。さらにマイページのお知らせ設定で〈カード更新月メール〉をONにすれば、更新月15日前と当日に自動でリマインドメールが届くため二重で安心です。
リマインダー種類 | 設定内容 | メリット |
---|---|---|
カレンダー通知 | 毎年更新月1日 9:00 「ETCカード更新・再登録」 |
スマホ通知で即行動できる |
メール通知 | マイページ→お知らせ→ 「カード更新お知らせ」をON |
更新忘れゼロのバックアップ |
- 旧カードで2か月走行→ポイント付与ゼロで1,600pt失効
- 還元額は充当されず二重損失
車載器・車両変更時に必要な追加カード再設定の手順
車を買い替えた、車載器を最新モデルに交換した――このようなシーンでは車載器管理番号(19桁)が変わります。追加登録したカードすべてに新しい車載器番号を紐づけ直さないと、走行ポイントが一切付かないばかりか、平日朝夕割引などの付帯特典も失効します。
再設定はオンラインが確実で、操作は追加登録時とほぼ同じ。下記5ステップを覚えておけば納車当日にスマホから10分で完了し、その日の帰り道からポイント合算が再開されます。
- ディーラーでもらう「セットアップ証明書」で新車載器番号19桁を確認
- マイページ→「登録情報変更」→「車載器番号変更」を選択
- 対象ETCカードを選び、新番号と車両番号下4桁を入力
- 確認画面で旧番号→新番号への置き換えを確認して登録
- 当日中に5km程度テスト走行し、翌月20日にポイント付与を確認
- 車載器番号はアルファベット「O」と数字「0」を混同しやすい
- 複数カードを持つ場合、すべて個別に車載器番号を更新する
- 旧車載器を廃棄する前に必ず番号をメモしておくと照合が楽
- 車載器番号未更新のまま3か月走行→3,000pt未付与
└ 対処:事務局に「遡及付与」を申請(走行証明書が必要) - 車両番号下4桁の入力ミスで登録不可
└ 対処:車検証で再確認し再入力
まとめ
ETCマイレージのカード追加は無料・オンライン10分で完了し、家族や複数車のポイントを1か所に集約できる最強の節約術です。
枚数上限や対象条件を押さえ、追加カード情報・車載器番号を正確に登録すれば、自動還元ライン到達が加速して実質高速料金を年1万円以上カットすることも難しくありません。マイページのリマインダー設定と更新チェックを習慣化し、ポイント分散や失効リスクをゼロに近づけて賢く運用しましょう。