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イラスト副業で月5万円稼ぐ方法|初心者OKのおすすめ10選【在宅×スマホ】

「趣味のイラストを副収入に変えたいけれど、何から始めればいいかわからない」──そんな悩みを解決するために、この記事ではSNSアイコン受注やLINEスタンプ、ストック販売など在宅×スマホで挑戦できるイラスト副業10選を厳選しました。

案件獲得のコツや相場、著作権・税金の基礎まで体系的に解説するので、初心者でも月5万円を目指す道筋が明確になります。読めば今日から自分の絵をお金に換える一歩を踏み出せるはずです。

 

イラスト副業おすすめ10選【在宅×スマホ】

イラスト副業の魅力は、タブレットやスマホ1台で始められ、場所や時間を選ばず収益化できる点です。近年はSNSの普及で個人クリエイターの需要が高まり、イラスト制作市場は拡大傾向にあります。

とくに、SNSアイコン・似顔絵受注、LINEスタンプ販売、ストックイラスト、YouTubeサムネイル、同人グッズ、NFTアート、ゲーム素材、電子書籍の挿絵、教材図解、企業LP用カット──の10ジャンルは初心者でも参入しやすく、月3万〜5万円を狙える案件が豊富です。

本章では各ジャンルの特徴と難易度を一覧化し、自分のスキルやライフスタイルと照らし合わせて最適なスタート地点を選べるように整理しました。

 

ジャンル 月収目安・ポイント
SNSアイコン 1件3,000円×20件で6万円/Twitter告知が効果大
LINEスタンプ 1セット120円×DL数/ロイヤリティ35%程度
ストック販売 DL報酬30〜300円/点数×DLで継続収益
選定のヒント
  • 短期収益狙い→SNSアイコン・同人グッズ
  • ストック型収入→LINEスタンプ・ストックイラスト
  • 高単価挑戦→NFTアート・企業LP挿絵

 

SNSアイコン・似顔絵受注

SNSアイコンは納期が短く単価も安定しやすいため、副業初心者が最初に実績を作るのに最適です。ココナラではアイコン1枚3,000〜5,000円、複数表情差分を付けると5,000〜8,000円に単価が上がります。

SKIMAやTwitterで「アイコン依頼募集」のタグを付けて告知し、Googleフォームでヒアリングシートを送るとやり取りがスムーズです。制作フローは〈ラフ提案→カラーラフ→清書〉の3段階に分け、修正回数を2回までと明記すると工数を抑えられます。

  • 推奨キャンバス:2,000×2,000px/350dpi
  • 納期目安:ラフ3日・清書3日
  • 追加オプション:表情差分+1,000円、商用利用+2,000円

 

リピーター獲得のコツ
  • 納品時にヘッダー用横長画像をサービス提供
  • 次回割引クーポンを同封し再注文を促進

 

LINEスタンプ販売でロイヤリティ収入

LINE Creators Marketにスタンプを登録すると、売上から決済手数料30%を差し引いた70%のうち、50%がクリエイター取り分となり実質35%が手取りです。

1セット120円のスタンプが月300DLされれば、120円×0.35×300=約1万2,600円の不労収入になります。

 

売れるテーマは「日常で使いやすい敬語」「季節限定ネタ」「動くスタンプ」の3タイプ。1セット8〜40個のイラストを用意し、透過PNGでアップロード後、審査を経て販売開始となります。

リジェクトを避けるため、文字のはみ出しや商標使用に注意し、ガイドラインを必ず確認してください。

  • 制作サイズ:メイン画像240×240px、スタンプ画像370×320px
  • 審査期間:平均3〜5日、繁忙期は1週間超
  • 販促策:リリース日をSNSで告知→友達招待リンクでDLを促進

 

DL数を伸ばすポイント
  • 24時間以内に自己購入しランキング初速を上げる
  • 販売開始から1か月間は毎週リマインド投稿

 

ストックイラスト投稿で定額ダウンロード収益

ストックイラストは一度アップした作品が繰り返しダウンロードされるストック型副収入です。Adobe Stockでは1DLあたり0.33〜3.30ドル、PIXTAでは定額DL1回につき15〜55円が報酬相場で、月間DL数×点数で収益が伸びます。

たとえば季節イラスト50点が月平均10DLされれば、50×10×40円=2万円程度の自動収入が見込めます。ジャンルは「ビジネス人物」「医療・介護」「季節イベント」がDL数上位。

 

AIイラストの投稿可否はサイトごとに異なるため、利用規約を確認し、必要に応じて生成プロンプトを提出しましょう。

  • 推奨形式:EPS+JPEG(RGB、長辺4,000px以上)
  • タグ付け:日本語+英語で最大50キーワード
  • 審査基準:ノイズ・解像度・商標侵害の有無

 

売上を伸ばすコツ
  • 同一テーマを色違い・構図違いでシリーズ化
  • ダウンロード分析ツールで人気タグを追加

 

YouTubeサムネイル・バナー制作

YouTubeチャンネル数は右肩上がりで、サムネイルは動画のクリック率(CTR)と再生数を大きく左右する重要要素とされています。そのため「映える」サムネイルやバナーを外注したい個人配信者・企業が増加中です。

副業としては1枚3,000〜6,000円が相場で、テンプレート化とバッチ処理を行えば時給換算2,000円超も狙えます。

 

依頼フローは〈チャンネルターゲット確認→ラフ提案→PSDもしくはPNG納品〉の3工程が基本。まずは自作架空チャンネルで3〜5枚のポートフォリオを作り、クラウドソーシングやTwitterの「#サムネ依頼」で告知すると受注率が高まります。

  • 推奨サイズ:1280×720px/解像度72dpi/JPGまたはPNG
  • 注目要素:視線誘導を意識した人物配置+太めフォント
  • 追加オプション:英語版テキスト差し替え+1,000円

 

作業工程 平均所要時間・ポイント
ヒアリング 15分/色味・トンマナ・ターゲット層を確認
ラフ作成 30分/Canvaテンプレ転用でスピードUP
仕上げ 45分/Photoshopで立体文字と光彩を追加
リピート受注を増やすコツ
  • チャンネル登録アイコンに合わせたブランドカラーを提案
  • 納品後にCTR改善レポートを簡易添付して効果を可視化

 

同人グッズ・印刷物デザイン販売

コミケやBOOTH通販を中心に、イラスト入りアクリルキーホルダーやステッカーの需要は依然高水準です。初期費用は印刷代と送料を含めて1アイテムあたり200〜400円程度で、販売価格は700〜1,200円が主流。

ロット30個を完売すれば粗利1万5,000円前後となり、複数アイテムを展開すれば月5万円が射程に入ります。グッズ化しやすいのは「原色+太線」のデフォルメイラストで、入稿データはCMYK形式・塗り足し3mmを必ず付けましょう。

 

仕入れリスクを抑えたい場合はPixivFACTORYやsuzuriのオンデマンド印刷を活用し、受注生産で在庫ゼロ運用が可能です。

  • 売れ筋素材:アクキー・缶バッジ・スマホリング
  • 印刷会社:トレジャー缶バッジ(短納期)、グッズメイト(低コスト)
  • 販促:X(旧Twitter)の固定ツイートとBOOTHクーポン連携

 

グッズ 原価 販売価格(例)
缶バッジ57mm 250円 800円
アクリルキーホルダー 380円 1,100円
在庫リスクを抑えるポイント
  • 先行予約フォームで需要を把握してから発注
  • イベント後は在庫写真を掲載し“残り○個”効果で即売

 

NFTアート販売でデジタル所有権を活用

NFTアートはブロックチェーン上で唯一性を保証できるため、同じ画像がコピーされても“本物”を識別できる仕組みです。OpenSeaなどのマーケットプレイスにMetaMaskウォレットを接続し、ガス代(手数料)を支払ってミント(発行)します。

販売形式は固定価格・オークション・コレクティブル(1万点生成)の3タイプ。固定価格0.02 ETH(執筆時点の市場レート※約8,600 円)で10点が売れれば、7万円の売上になり、二次流通ロイヤリティ10%を設定しておけば転売時にも報酬が入ります。

 

成功事例では「季節で変わるアイコンセット」や「動物×和柄」などコンセプトをシリーズ化し、Discordコミュニティでファンと直接交流して価値を高めています。

  • 必要準備:MetaMask・ETH少額(ミント手数料用)
  • 画像仕様:正方形 2048×2048px推奨、PNG/MP4/GIF対応
  • リスク:ガス代高騰時はミントコストが利益を圧迫

 

工程 作業内容 注意点
ウォレット作成 MetaMaskインストール→秘密鍵保管 フィッシングメールに注意
ミント OpenSeaでデータアップロード ガス代をETH換算で確認
販売 価格設定・ロイヤリティ入力 二次流通率を10%以下に設定
価値を高める戦略
  • 作品ストーリーを英文併記し海外バイヤーを取り込む
  • 購入者限定の壁紙データや次回作ホワイトリストを提供

 

案件獲得プラットフォームと始め方

イラスト副業で安定した収益を得るには、「どこで仕事を探し、どう提案するか」を体系化することが重要です。

国内には発注者とクリエイターをつなぐクラウドソーシング、作品を投稿するだけで販売できるストックサイト、自分から直接営業できるSNS+ポートフォリオの三本柱があり、それぞれ案件単価・手数料・交渉自由度が異なります。

 

まずは案件数が豊富で初心者向け案件も多いクラウドソーシングで実績を作り、ストックサイトでストック型収益を育てつつ、SNSでファンを獲得して直接依頼へ発展させる流れが王道です。下記の比較表を参考に、自分の目標金額とライフスタイルに合わせて優先順位を決めましょう。

チャネル 特徴・メリット
クラウドソーシング 初心者案件多・エスクロー決済で未払いリスク低
ストックサイト 投稿後は自動販売・半永久的にロイヤリティ発生
SNS+ポートフォリオ 手数料ゼロ・高単価交渉が可能・ブランディング◎

 

選択のポイント
  • 短期で現金化:クラウドソーシング案件を優先
  • 継続収益:ストックサイトに週10点アップ
  • 単価アップ:SNSでファン獲得→直接依頼へ

 

クラウドソーシング(ココナラ・SKIMA・クラウドワークス)の活用術

クラウドソーシングは案件数が豊富でエスクロー決済が採用されているため、報酬未払いのリスクが低く初心者でも安心です。

ココナラとSKIMAはイラスト特化カテゴリーが充実し、アイコン依頼やキャラ立ち絵など単価3,000〜1万円のライト案件から着手しやすいのが特徴です。クラウドワークスは企業案件が多く、漫画LPや広告イラストなど高単価(1点3〜5万円)を狙えます。

 

【実績ゼロからの流れ】

  • プロフィール:得意テイストと使用ソフト、納期目安を明記
  • ギャラリー:ラフ→線画→着彩の3工程を1枚で見せ品質を可視化
  • 提案文:依頼背景を要約し「納期」「修正回数」「ラフ提出日」を具体化

 

テスト価格で受注する場合は「初回限定」タグを付け、期限を設けて値下げ常態化を防ぎます。また応答速度は検索順位に影響するため、スマホアプリのプッシュ通知をONにして24時間以内返信を徹底してください。

サービス 手数料 特徴
ココナラ 22% 購入実績でランキング上位に
SKIMA 11〜22% 二次創作OKカテゴリあり
クラウドワークス 5〜20%段階制 法人案件・継続依頼が豊富
単価アップの鍵
  • 納品後24時間以内レビュー依頼で★4.8以上をキープ
  • 「商用利用込み」「著作権譲渡なし」で権利を守りつつ価値を提示

 

ストックサイト(Adobe Stock・PIXTA など)登録手順

ストックイラストは一度アップしたデータが繰り返し販売される“資産型”収益源です。収益化まで時間はかかりますが、点数が増えるほどダウンロード数が指数関数的に伸びるため、長期的に月数万円の自動収入を期待できます。

 

【登録から販売までのステップ】

  1. クリエイター登録:メール認証→本人確認書類アップロード
  2. ポートフォリオ登録:代表3点を提出し審査通過を目指す
  3. キーワード設定:日本語+英語で50語まで入力し検索ヒット率UP
  4. 定期投稿:週10点投稿を3か月継続しギャラリー充実

 

審査落ちの原因は「ノイズ」「類似多数」「ライセンス違反」の3つ。線のガタつきはアンチエイリアス機能で補正し、既存作品の色替えだけの量産は避けます。人物を含む場合、モデルリリースが必須なのでテンプレートを用意しておくと時短になります。

サイト 報酬体系 審査難易度
Adobe Stock DL数比例・1枚0.33〜3.3ドル 中〜高
PIXTA 販売価格35%〜55%、定額DL15〜55円

 

売上を伸ばすポイント
  • 季節ワード「summer」「winter」をタグに追加
  • AIイラストの場合は生成プロンプト欄を詳細記述し審査通過率UP

 

SNS+ポートフォリオサイトで直接依頼を受ける方法

直接依頼は手数料ゼロ・高単価交渉が可能で、ファンコミュニティが拡大するほど案件も安定します。まずX(旧Twitter)やInstagramに作品を定期投稿し、固定ツイートで「制作受付中」と料金表を掲示します。

PixivやArtStation、Webflowを使ってポートフォリオサイトを作成し、リンクツリーで一括表示すると導線が明確です。問い合わせ用にGoogleフォームを設置し、希望サイズ・用途・納期を選択式にすると見積もり工数を削減できます。

  • ハッシュタグ:#イラスト依頼 #commissionopen
  • 投稿頻度:平日昼・夜のゴールデンタイムに1日2回
  • 料金表:アイコン5,000円/バストアップ8,000円/全身12,000円

 

プラットフォーム メリット 注意点
X 拡散力◎・リアルタイム性高い 炎上対策に定期的なキーワードミュート
Instagram ビジュアル特化・保存数が伸びる 統一感あるフィードでブランド構築
ポートフォリオサイト 作品をジャンル別に整理・SEO流入 モバイル表示速度を最適化

 

高単価受注を得る秘訣
  • 制作過程をリール動画で公開し信頼度UP
  • 納品後にビフォーアフター投稿→クライアントをメンションし相互PR

 

報酬相場と効率化ツール

イラスト副業で安定収入を得るには「単価設定」「制作スピード」「交渉力」の三拍子を高めることが欠かせません。まず単価はジャンル別の市場価格を把握したうえで、自身の作業時間とスキルレベルを時給換算して決定します。

たとえばSNSアイコンの相場は3,000〜5,000円、企業LP用カットは1点1万〜3万円が目安です。次に制作スピードを上げるデジタルツールを導入し、時短した分を学習や営業に回すことで稼働効率が向上します。

最後に価格交渉とリピート戦略を習得すれば、同じクライアントから継続案件を受けつつ単価アップも実現可能です。本章では相場早見表と効率化ツール、実践的な交渉テクを具体例つきで解説します。

 

イラスト単価の決め方と相場早見表

単価設定は「市場相場×自分の時給目標×描き込み量」を基準にします。相場より低く設定すると受注は得やすい反面、値上げのタイミングを逃しがちです。ココナラの実勢価格ではSNSアイコン3,000〜5,000円、立ち絵8,000〜15,000円がボリュームゾーンと報告されています。

一方、企業案件が多いクラウドワークスでは広告用イラストが1点3万円前後になるケースもあります。下表を目安に、作業時間と希望時給から逆算し、オプション料金(表情差分・商用ライセンス)で利益率を調整しましょう。

 

ジャンル 相場・価格設定の目安
SNSアイコン 3,000〜5,000円(修正2回込・納期7日)
立ち絵・バストアップ 8,000〜15,000円(背景なし)
企業広告カット 20,000〜30,000円(著作権譲渡込み)
ストックDL 1DLあたり0.33〜3.30USD(Adobe Stock基準)

 

単価決定ステップ
  • 市場相場を調査し中央値を把握
  • 作業時間×希望時給+プラットフォーム手数料を計算
  • 修正回数・商用利用の有無でオプション料金を追加

 

作業スピードを上げるデジタルツール&ショートカット

制作時間を短縮できれば、同じ単価でも時給が上がり利益率が改善します。Clip Studio Paintではアクション機能で「線画→色分け→影レイヤー作成」をワンクリック自動化。

Procreateなら好みのブラシ設定をプリセットに登録し、一発でトーンやグリッチを適用できます。バナーやサムネイル制作にはCanvaのマジックリサイズ機能が便利で、サイズ違いの出力を10秒で完了。

 

さらにGoogle Chrome拡張「Awesome Screenshot」でクライアントの修正指示を画面キャプチャし、注記付きで共有するとコミュニケーションの往復時間を削減できます。

  • Clip Studio:アクション登録で工程自動化
  • Procreate:クイックメニューでカラー調整
  • Canva:マジックリサイズ→SNS各種比率一括出力
  • ショートカット:Ctrl+Alt+Z(段階的に戻る)で修正時短

 

ツール 時短効果 おすすめ用途
Clip Studio 自動彩色でラフカラー30%短縮 漫画・キャラ立ち絵
Canva バナー複製作業を70%短縮 YouTubeサムネ・広告画像
Google Keep 音声メモ→即同期でアイデア管理 スタンプ案・ネーム案

 

ツール導入のポイント
  • 月5時間以上短縮できる工程から自動化
  • 更新頻度の高いツールはサブスク版で常に最新機能を利用

 

価格交渉とリピート受注を勝ち取るテクニック

単価を引き上げる交渉材料は「数値化された実績」と「付加価値提案」の二つです。まず納期遵守率・レビュー平均★4.8以上といった定量データをプロフィールに掲示し、信頼感を高めます。

そのうえで「表情差分追加」「PSD納品」「英語版バナー」のようなオプションを提示し、価格階段を用意することで高単価プランへの誘導が可能です。

 

交渉フェーズでは、相場と自分の作業コストを示した見積もり表を提示し、「修正回数」「商用ライセンス」の条件を明文化。

納品後24時間以内に「次回10%オフクーポン」や「定期契約の提案書」を送ると、リピート受注率が大幅にアップします。

  • 提案文:実績データを箇条書きで提示し信頼性を可視化
  • アンカリング:希望価格+10%で提示→値下げ余地を確保
  • クロスセル:アイコン+ヘッダーのセット割で客単価20%増

 

リピート率を上げる工夫
  • 納品データに「次回依頼ガイド」を同梱し手間を削減
  • 月末に作業枠の空き状況をDMで告知→先行予約を獲得

 

著作権・税金・継続するコツ

イラスト副業を長く続けていくうえで欠かせないのが、著作権を守るための基礎知識、確定申告と経費管理の仕組み化、そしてモチベーションを保つ学習コミュニティの活用です。

SNSやクラウドソーシングで取引する場合、クライアント側もクリエイターも法的リテラシーが十分でないケースが多く、契約書を交わさずに「商用利用OK」「著作権譲渡込み」と口頭で合意してしまうと、後にトラブルへ発展するリスクがあります。

 

また、副業収入が年間20万円を超えれば確定申告が必要となり、帳簿づけや領収書管理を怠ると余分な税金を支払う可能性もあります。

さらに、創作活動は成果が見えにくい期間が続くため、孤独やスランプに陥りやすい点にも注意が必要です。ここでは〈著作権と二次利用ライセンス〉〈確定申告と経費管理〉〈モチベーション維持ノウハウ〉の3テーマに分け、法令・制度・実践例を交えて詳しく解説します。

 

著作権と二次利用ライセンスの基礎知識

著作権は「創作性がある表現」を守る権利で、絵を描いた瞬間から自動的に発生します。大切なのは、権利の“束”をどこまでクライアントに許諾または譲渡するかを明確にすることです。

一般にイラスト委託では「著作権は譲渡しないが、納品物を◯◯用途で使用するライセンスを付与する」という形式が主流です。

 

ライセンスは用途・期間・地域・媒体を限定するとトラブルを防ぎやすく、追加料金で範囲を拡張できるため単価アップにも直結します。

契約形態 特徴・注意点
著作権譲渡 クライアントが自由に改変・再販可能。高単価だが再利用料は発生しない
用途限定ライセンス 例:SNSアイコンのみ使用可。追加用途は別途見積もり
二次利用ライセンス 印刷物・広告・グッズ化など範囲を細分化し段階課金
  • NG行為:第三者のキャラクターを無許可でモチーフにする
  • パロディ・ファンアート:イベント限定販売など“暗黙の了解”でも法的リスクは残る
  • 生成AIの利用:学習元データの権利帰属を確認し、商用不可ポリシーの素材は避ける

 

著作権トラブルを防ぐチェックリスト
  • 契約書に使用範囲・譲渡有無・クレジット表記を明記
  • 参考資料をもらう際は「権利者が許可済みか」を確認

 

副業の確定申告と経費管理をスマートに行う方法

年間所得が20万円を超えたら確定申告の義務が生じます。継続的に取引がある場合は事業所得として開業届を提出し、青色申告に切り替えると65万円の特別控除や赤字の3年繰越が可能になり節税効果が高まります。

帳簿づけはクラウド会計ソフト(マネーフォワード・freee)を使えば銀行口座やクレジットカードと連携し、仕訳を自動で生成できるため手入力の手間を大幅に削減できます。

 

経費科目 イラスト副業で計上例 按分・ポイント
消耗品費 ペンタブ・替え芯・用紙 1点10万円未満を即経費
通信費 ネット回線・クラウドストレージ 自宅利用50%按分
減価償却費 PC・iPad(10万円超) 4〜5年で均等償却
旅費交通費 イベント参加・取材 レシート保管+経路メモ
  • 住民税:確定申告書第二表で「普通徴収」を選択すれば会社に副業額が通知されない
  • 請求書:適格請求書(インボイス)制度で消費税登録番号の有無を確認
  • 源泉徴収:法人クライアントが10.21%を差し引く場合あり、翌年還付を受けられる

 

3ステップ経費管理フロー
  • 領収書・レシートは撮影してクラウド保存
  • 月末に自動連携データを一括仕訳
  • 年末に控除漏れ(保険料・ふるさと納税)を確認

 

モチベーション維持と学習コミュニティ活用術

副業は孤独な作業になりがちで、納期やクライアント対応が重なると燃え尽き症候群に陥ることも少なくありません。まずは「毎日30分だけラフ練習」など小さな習慣を設定し、クリアしたらカレンダーに○を付ける視覚化テクニックを活用しましょう。

さらにオンラインコミュニティへの参加は情報収集と刺激の面で非常に有効です。Discordのイラスト交流サーバーやTwitterの「#絵描きさんとつながりたい」タグでは、フィードバックとポジティブな相互作用が得られます。

  • 学習リソース:YouTubeの公式クリペ講座、Udemyの色彩理論講座
  • チャレンジ企画:月1回の「お題イラスト」投稿で継続力をUP
  • 相互支援:他クリエイターの作品に感想を残し交流→フォロワー増加

 

コミュニティ 特徴 活用ポイント
Discord鯖 24h雑談・添削チャンネル ポートフォリオに使える添削を依頼
オンラインサロン 月額1,000円〜、講師に質問可 業界相場・契約相談ができる
リアル勉強会 イベントで対面交流 名刺交換→企業案件のチャンス
継続力を高めるヒント
  • 3か月ごとにポートフォリオを更新し“成長実感”を可視化
  • 作業ログと収入グラフをNotionでまとめ、目標達成率をチェック

 

まとめ

本記事はイラスト副業の主要10ジャンルと、クラウドソーシングやストックサイトを使った案件獲得法、単価設定の目安、著作権・確定申告の注意点を網羅しました。

ポイントは「ポートフォリオ公開→小口受注→リピート獲得」の流れを作り、制作効率ツールで時給を高めること。生活リズムに合わせた作業時間を確保しながら継続すれば、月5万円は現実的なゴールです。まずは描き溜めた1枚を投稿し、反応を得るところからスタートしましょう。