ハピタスを経由して楽天市場で買い物をすると、楽天ポイントとハピタスポイントの“二重取り”が狙えます。しかし設定ミスや対象外サービスを知らずに進むと、ポイントが付与されない「否認」や減額の落とし穴が待ち受けています。
本記事では、楽天利用前に確認すべき基本ルールから、スーパーセール時の特有リスク、Cookie設定・アプリ購入時の注意点、トラブル発生時の問い合わせテンプレートまで7つの安全対策を徹底解説します。
楽天利用前に必読!ハピタス経由の基本ルール

楽天市場をハピタス経由で利用するときの最大のコツは「クリック順序を崩さず、1ブラウザ・1タブで完結させる」ことです。ハピタスの成果判定はCookieとリファラ情報を基に行われ、途中で別タブを開いたり楽天公式アプリへ遷移したりすると紐付けが切れてしまいます。
公式ヘルプによると、クリックから24時間以内に決済完了しなければ対象外となるため、カートに商品を入れたまま日をまたぐ行為もNGです。決済方法はクレジットカード・楽天ペイとも成果対象ですが、「購入後のショップ問い合わせで決済を変更すると否認の可能性が高い」とハピタスFAQで明示されています。
楽天市場の「SPU(スーパーポイントアップ)」や「送料無料ライン」も併用できますが、ハピタスのポイント還元率よりクーポン割引が優先されるため、実質的に還元額が目減りする点に注意しましょう。
- 事前ログアウト→ハピタスクリック→楽天ログインの順番固定
- クリック後24時間以内に決済完了、カート放置はNG
- 決済変更・日時変更はポイント否認の主要因
対象外ショップ・サービスを見極めるチェックポイント
ハピタスの楽天案件では、楽天市場に出店しているすべての店舗が対象になるわけではありません。公式リストで「対象外」とされているのは〈中古車・車検・コンサートチケット〉などのカテゴリー商品、楽天ブックスの電子書籍「楽天Kobo」、ふるさと納税、そして楽天デリバリー・ラクマなど“楽天グループ内別サービス”です。
判別の最速手順は以下のとおりです。
判別STEP | PC | スマホ |
---|---|---|
URL確認 | 商品ページURLに item.rakuten.co.jp が含まれるか | Chromeで「PC版サイト」に切替えて同様に確認 |
ショップ名 | 店舗トップに「対象外カテゴリ」の記載がないか | 商品詳細→ショップ情報→注意事項を閲覧 |
カテゴリ | ページ下部の「商品ジャンル」表示を確認 | 同様にスクロールして確認 |
- 楽天ビック(家電)はポイント対象だが「Apple製品」はNG
- 予約販売(発売前取り寄せ商品)は成果確定まで半年遅延
- 楽天スーパーDEAL対象商品は還元率が変動するため注意
キャンセル・変更で否認される代表パターン
楽天市場の注文は「キャンセル・数量変更・配送日時変更」のいずれかを行うと、ハピタスの広告主である楽天側がオリジナル注文番号を更新し、成果判定用の注文IDとの紐付けが切れてしまいます。
否認トップ3は「ショップ都合による欠品でキャンセル」「クーポン適用漏れに気付き注文し直し」「スーパーセール開始後に日時変更して買い回り条件を満たそうとする」——これだけで全ポイントが無効化されます。
防止策は再注文せずに「ショップキャンセル→再度ハピタスクリック→新規注文」を徹底すること。またR-Card(楽天カード)まとめ払いに変更する場合も要注意で、支払方法の変更があると注文IDが新規発行され否認率が跳ね上がります。
- 変更・キャンセルが必要と判明→既存注文はそのままに
- ハピタスTOPへ戻り、楽天バナーを再クリック
- 新規カートで正しい条件を入力→購入
- 旧注文をショップへキャンセル依頼
- 購入前後で「注文確認画面」と「決済完了画面」をスクショ
これにより、「変更操作→再注文」の間に成果タグが外れるリスクを最小化し、ハピタスポイントと楽天ポイントの二重取りを確実にキープできます。
ポイント付与遅延・却下トラブルを防ぐ設定術

ハピタス経由での楽天購入では、ブラウザやアプリの設定ひとつで成果が“空振り”になるケースが後を絶ちません。実際、ハピタス運営の公開データでは楽天案件の否認理由の約4割が「トラッキングCookie不成立」、さらに約3割が「決済完了後のリファラ消失」に起因すると報告されています。
端的に言えば〈広告クリック→決済完了〉の間に余計なプログラムが入るとポイントは付かないのです。ここでは付与遅延や却下を未然に防ぐため、「購入前の環境リセット」「決済直前のセッション維持」「購入後の証拠保管」の3段階で設定を最適化する手順を解説します。
特に拡張機能やキャッシュが干渉しやすいChrome・Edgeユーザーは要注意。月初に一度だけ行う“クリーン状態からのワンフロー購入”を習慣化すれば、付与遅延メールに振り回されることはなくなるでしょう。
- ステップ①:ブラウザ&アプリ設定を初期化
- ステップ②:購入フローは1タブ完結で実行
- ステップ③:決済直後にスクショと注文メールを保存
- 毎月1日にCookie&キャッシュ全削除
- 拡張機能は楽天購入用プロファイルでは無効化
- 証拠のスクショはクラウド保存+90日保管
Cookie削除とブラウザ拡張機能オフの徹底手順
ポイント付与システムの心臓部は「最終クリックCookie」です。これを邪魔するのが①広告ブロッカー②VPN/トラッキング防止拡張③パスワードマネージャーの自動入力ポップアップの3大要因。
以下の流れで“クリーンセッション”を作れば、付与遅延はほぼゼロに抑えられます。
- 専用プロファイルの作成
Chromeの設定→プロフィール→「+追加」で“Rakuten_Hapitas”を作成。ブックマークはハピタスTOPと楽天市場TOPのみ。 - 拡張機能を一括OFF
chrome://extensions を開き、uBlock Origin・AdGuard・HTTPS Everywhere・DuckDuckGo Privacy Essentialsなど広告/追跡ブロック系をトグルオフ。LastPassや1Passwordなどパスワード系も同様。 - Cookie&キャッシュの削除
設定→プライバシー→閲覧履歴データの削除→「Cookie とその他サイトデータ」「キャッシュ画像とファイル」にチェック→〈24時間以内〉ではなく〈全期間〉を選択して実行。 - ハピタス→楽天へワンフロー購入
別タブ・別ウインドウを開かない。クーポン検索や価格比較は事前に済ませ、購入商品はお気に入り登録ではなく“メモ帳のURL”で控える。 - 決済直後に証拠を保全
注文確定画面・楽天購入履歴画面をフルスクリーンで撮影し、Google Drive/Dropboxに当日フォルダで保存。
工程 | PC操作 | 注意ポイント |
---|---|---|
プロファイル作成 | Chrome右上アイコン→+追加 | 名前に「Hapitas」と入れて識別 |
拡張機能OFF | 拡張マネージャで一括トグル | VPNも停止し日本IPを維持 |
Cookie削除 | Ctrl+Shift+Del→全期間 | 自動ログインCookieも消えるので注意 |
- 楽天アプリへリダイレクト→ブラウザに戻る
- 決済途中でクーポンサイトへ再訪
- 購入後に金額調整で再決済
この一連をテンプレート化すれば、広告主による「Cookie不正・第三者リファラ」の却下理由を完全に排除できます。
スマホアプリ購入時に起こりやすい4つのミス
スマホは手軽な反面、ブラウザとアプリが自動で行き来するためトラッキング切れが頻発します。特にiOS 15以降のSafariは「IPアドレス非公開」「追跡防止機能」が標準ONになっており、ハピタスCookieを即座にサードパーティ扱いして破棄する仕様。
下記4つのミスを潰せば、モバイルでもPC同等の確定率を得られます。
- ミス① 「楽天アプリ自動起動」
Safari/Chromeで楽天商品ページを開くと“アプリで開く”バナーが表示。タップするとハピタスCookieが失効。→バナーは無視しブラウザで完結。 - ミス② 「プライベートリレーON」(iOS)
設定→Apple ID→iCloud→プライベートリレーをOFFにする。VPN系アプリも同時に停止。 - ミス③ 「Android Chromeの広告ブロッカー」
Samsung InternetやBraveは標準でトラッキング防止が強め。楽天購入用には標準Chromeを利用。 - ミス④ 「決済アプリへの遷移」
楽天ペイアプリ・銀行アプリに切り替えるとリファラが切れる。ブラウザ内決済(カード番号入力またはブラウザ内楽天ペイ)を選択。
iOS 版ChromeもSafariと同じWebKitエンジンでCookie制御が厳しいため、設定→Chrome→「クロスサイトトラッキングを許可」をONにするのがベター。
- ハピタスアプリで楽天をタップ(アプリ内ブラウザ)
- 楽天ログイン後は別アプリを開かない
- 注文確定画面をスクショしGoogle フォトへ即保存
この手順を守れば、モバイルでもポイント付与率は95%以上に到達。逆に一度でもアプリ間ジャンプをすると確定率は50%以下に落ちるというハピタス運営データもあり、スマホは「ブラウザ完結」を鉄則にしましょう。
楽天スーパーセール・お買い物マラソン時の注意点

楽天スーパーセールやお買い物マラソンは、通常より楽天ポイント倍率が跳ね上がる一大イベントですが、ハピタスポイントを重ね取りする場合は“判定基準日”と“割引後金額”がズレやすく、成果否認が急増します。
まずセール開始直後はアクセス集中で楽天サイトが重く、決済エラーや二重注文が起こりがちです。ハピタスの成果は「注文確定完了メール」が届いた瞬間に計測されるため、ブラウザで読み込みが終わる前にリロードすると別セッション扱いとなりCookieが無効化。
さらに買い回りでショップ数を稼ぐために“1,001円ギリギリ”の商品を複数店舗で購入すると、クーポン自動適用で1,000円未満になり買い回り条件を満たせず、ハピタスポイントも対象外―とダブルで損をするケースがあります。
- 買い回り用カートを事前にメモ帳へURL控え
- クーポン・ポイント利用額を事前計算
- 開始5分前にハピタス→楽天クリックで待機
買い回り倍率とハピタスポイント重複条件を把握する
楽天スーパーセール/お買い物マラソンの「買い回り倍率」は、税込1 000円以上を異なるショップで購入した件数×1倍(最大10倍)が楽天ポイントに加算される仕組みです。
一方ハピタスポイントは“ショップ単位”ではなく“注文ID単位”で成果判定され、1回の注文が対象外カテゴリを含むと全体が否認となります。
そこで重要なのは〈ハピタス成果判定条件=買い回り件数条件〉がコンフリクトしない価格設定と購入タイミングです。
購入パターン | 買い回り倍率 | ハピタス成果可否 |
---|---|---|
1 050円×10店舗 | +9倍 | ◎ 全件対象 |
960円×10店舗(クーポン適用前1 060円) | +0倍(条件未達) | ▲ 10店舗すべて否認の恐れ |
1 100円×9店 + 20 000円ふるさと納税 | +9倍 | × ふるさと納税は対象外で全体否認事例あり |
- 1 000円ジャストではなく1 050円以上で調整
- 対象外カテゴリ(ふるさと納税・チケット)は別アカウントで購入
- 楽天クーポンは“後会計値引き”か要確認
また買い回りキャンペーンは「エントリー前の購入は倍率対象外」ですが、ハピタスにはエントリー順序の制限はありません。推奨フローは〈楽天エントリーページ→ハピタスクリック→楽天商品購入〉で、これならポイント重複を逃しません。決済後は注文番号をGoogle スプレッドシートに貼り、ステータスが「判定中」に変わるまで管理すると安心です。
高額クーポン併用でポイント減額されるケース
高額クーポン(1 000円OFF、半額クーポンなど)を利用すると注文金額が実質値引きされるため、楽天側は「値引き後税込金額」をポイント算定基礎にします。ところがハピタスは「値引き前税込金額」を一旦取得し、後日楽天から値引き後金額が通知されると減額または否認に変更される二段階審査を採用しています。
これにより“確定まで6か月後に大幅減額”という事例が2024年以降急増しています。さらにクーポン適用が「自動or手動」で挙動が異なり、手動入力漏れ→再注文の流れで前注文がキャンセルになると、新旧注文IDが紐付かず成果消失の原因に。
- ケース1 :買い回り×全ショップ1 000円OFFクーポン
割引後900円→買い回り件数対象外&ハピタス否認。 - ケース2 :ショップ限定50%OFFクーポン(上限10 000円)
決済直後はハピタス5 000P表示→確定時に半額減額。 - ケース3 :自動適用クーポンを気づかず使用
再購入し直しても元注文が残り成果重複扱いで両方否認。
- クーポン適用後金額が1 000円以上か確認
- 値引きによりポイント倍率が変動しないか楽天ページで再計算
- 注文確定前に“利用クーポン名”を必ずスクショ
- 再注文時はハピタスクリックからやり直す
なお楽天スーパーDEAL商品(20–50%ポイントバック)はハピタスポイントと重複対象ですが、DEAL分は「楽天側の値引き扱い」ではなく「ポイント付与」扱いなのでハピタス減額の心配はありません。
ただしDEAL対象ショップがクーポンを併用している場合は再計算ロジックが複雑になるため、ハピタス側で一旦否認→異議申し立てで再承認という手間が発生する点を覚えておきましょう。
安全に稼ぐためのハピタス活用フロー

ハピタス経由で楽天を利用する際は「事前準備→購入→証拠保管→進捗確認→異議申し立て」の5ステップをルーティン化すると、ポイントの取りこぼしや否認リスクを最小化できます。まず購入前にブラウザ環境をクリーンにし、対象外カテゴリやクーポン値引き後の金額を確認した上でハピタスをクリック。
次に楽天で決済を完了したら、注文番号と金額が表示された画面を必ずスクリーンショットで保存します。決済メールや楽天購入履歴にステータスが反映されたタイミングでも追加撮影しておくと、後日のエビデンスとして強力です。
購入後はハピタスの「通帳>判定中」に注文が出現しているか48時間以内にチェックし、未表示なら早期に問い合わせ準備を開始しましょう。最後にポイント承認までの目安(45〜90日)をカレンダーで可視化しておけば、忘れた頃の失効リスクも回避できます。
- ステップ①:環境リセット&対象外チェック
- ステップ②:ハピタスクリック→当日中に決済
- ステップ③:スクショ3枚+注文メール保存
- ステップ④:48時間以内に通帳反映を確認
- ステップ⑤:90日経過で未承認なら再審査
- Googleカレンダーに「購入日+90日」でリマインダー
- スクショは「年月日_注文番号」でクラウド保存
- 問い合わせ用テンプレートをメモ帳に常備
購入前後に撮るべきスクリーンショット3枚
ハピタスのサポートに提出を求められる主な証拠は「①ハピタス遷移直後の楽天TOP URL」「②注文内容確認画面」「③注文確定完了画面」の3枚です。
- アドレスバーに https://www.rakuten.co.jp の前にclk.tracking.hapitas.jp のリファラが一瞬挟まるため、画面録画か連写モードで取得すると確実です。
- 注文確認画面では商品名・店舗名・クーポン・総支払額・税込1 000円以上であることを示すスクロール全体をキャプチャ。
- 「ご注文ありがとうございました」または「Thank you for your order」が表示された直後に撮影し、注文番号を赤枠でマーキングしておくと識別が容易です。
撮影後はGoogle フォトなどに自動バックアップし、フォルダ名を「2025-04-22_楽天_ハピタス」と統一。さらに次の表のようにエクセルで管理すると問い合わせ時のファイル添付漏れを防げます。
注文番号 | 撮影①URL | 撮影②確認画面 | 撮影③確定画面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
123‑4567‑890 | 保存済 | 保存済 | 保存済 | スーパーセール |
- アドレスバーが写っていない
- 合計金額が1 000円未満に見える切り取り
- 画像編集で日時メタデータを消去
否認時の問い合わせテンプレートと再審査のコツ
ハピタスでは「判定中」から90日経過してもステータスが変わらない、または「否認」と表示された場合にユーザーから再審査を申請できます。
問い合わせはハピタス通帳の該当案件横「詳細を確認」→「お問い合わせはこちら」から行い、以下の5項目を漏れなく入力すると回答がスムーズです。
- 注文番号(ハイフン含む)
- 注文日時(YYYY/MM/DD HH:MM)
- 決済金額(税込)
- 楽天会員ID(メールアドレス)
- 添付:スクショ3枚+注文確認メールPDF
送信後は自動返信メールが届くので、24時間以内に届かない場合は再送信推奨。再審査期間の目安は30〜45日ですが、楽天スーパーセールなど注文集中期間は60日以上かかることもあります。進捗確認はサポートページの「問い合わせ中」タブで行い、更新があればメール通知も届きます。
再否認となった場合は「楽天市場の購入履歴CSV」をダウンロードし、該当注文行をハイライトしたExcelを追加提出すると承認率が上がるという実例が多いです。
- 件名:楽天市場ポイント否認再審査のお願い(注文番号 XXXX‑XXXX‑XXXX)
- 本文冒頭:いつもお世話になっております。下記注文が否認となりましたが、条件に合致しているため再審査をお願いいたします。
- 本文末尾:証拠としてスクリーンショット3枚・注文確認メール・購入履歴CSVを添付しております。ご確認のほどよろしくお願いいたします。
最後にコツとして、問い合わせ送信から1週間返信がなければ「受付完了メールへの引用返信」でリマインドすると早期回答率が高まります。また楽天側で承認後にハピタスへの反映が遅れるケースもあるため、楽天ポイント確定日(注文月の翌月15〜20日頃)を過ぎても未承認なら追加連絡を忘れずに行いましょう。
まとめ
ハピタス×楽天の二重取りで確実に得をする鍵は「事前チェック→購入フローの統一→証拠保存」の3ステップです。対象外条件とCookie設定を守り、購入前後のスクショを残しておけば、否認リスクは大幅に低減。
ポイントが付かない場合も、テンプレートで迅速に再審査を依頼できます。この記事の対策を実践し、楽天セールでもポイント取りこぼしゼロを目指しましょう。