「レンタカーだとETCマイレージが付かない」と思っていませんか? 実は自分のETCカードを持参するだけで、いつものポイント還元がそのまま適用されます。本記事では〈受取時にカードを挿すだけの最短手順〉から〈お店のETCカードを一時登録する方法〉までを初心者向けに解説。
さらに平日朝夕割引や家族・友人とのポイント集中テクまで網羅し、レンタカー利用でも1ポイントもムダにしない裏ワザを伝授します。
目次
レンタカーでもポイントが付く仕組み

ETCマイレージでは「ポイント=ETCカードにひも付く」「車両は問わない」という大原則があります。つまりレンタカーであっても、登録済みのETCカードを車載器に挿せば、高速料金10円につき1ポイント(NEXCO例)が翌月20日に付与されます。
逆にカードが未登録なら、どれだけ走ってもポイントはゼロです。レンタカー利用時は〈カードの所有者=マイレージ会員〉という個人単位の管理になるため、ポイントを取りこぼさない鍵は「どのETCカードで走ったか」を意識することに尽きます。
ポイント付与から還元額充当までのフローは自家用車と同一で、還元額も有効期限なし・全国共通。登録済みカードを複数人で回すことも可能ですが、家族以外に貸すと管理が煩雑になる点は注意が必要です。
- ① 登録済みETCカードで走る(または一時登録する)
- ② 走行後にポイント付与・還元額充当を確認する
自分のETCカードを持ち込む場合
自分のETCカードをレンタカーへ挿す方法が最もシンプルかつ確実です。予約時に「ETCカード持参」と伝えるだけで、受取当日に車載器へカードを挿し込み、電源ONで「カードが挿入されました」と音声確認すれば準備完了。
ポイント付与は通常どおり翌月20日、還元額充当も自家用車と同じく自動で行われます。手続きは不要ですが、返却時にカードを抜き忘れるトラブルが多発するため、スマホのリマインダーで「返却10分前:ETCカード回収」とセットしておくのが安全策です。
さらに長距離ドライブ前にはマイページで還元額残高を確認し、残高不足なら1,000ポイントを手動交換してチャージしておくと、当日の料金が0円で済みます。
- 受取時:カード挿入→車載器音声を確認
- 走行中:自家用車と同じくポイント・還元額が自動計算
- 返却前:ガソリン給油と一緒にカード抜き取りをチェック
- 抜き忘れで次の利用者が走行→ポイントが他人に付く
- カード有効期限切れでゲートエラー→現金精算
お店のETCカードを借りる場合
レンタカー会社のETCカードを使う場合は、カード番号が自分のマイレージIDに未登録のため、そのままではポイントが付与されません。対策は「マイページで一時登録→返却後に解除」のワンオフ運用です。具体的には受取カウンターでカード番号を控え、スマホからマイページへログインして〈ETCカード追加〉で登録。
走行後ポイント付与が開始された時点で再度ログインし、〈カード削除〉すればOKです。登録・解除は即時反映なのでレンタル当日だけポイントを受け取れます。
長期レンタルや社用車リースではカード固定化が多いため、登録しっぱなしでも構いませんが、月末ごとに走行履歴とポイント付与状況を照合しないと、カード更新や紛失でポイントが途切れるリスクがあります。
手順 | 操作 | ポイント |
---|---|---|
1. 受取 | カード番号16桁と有効期限 | スマホでマイページに即ログイン |
2. 登録 | 〈ETCカード追加〉に番号入力 | 画像認証・パスワードで完了 |
3. 走行 | 自動的にポイント付与対象 | 還元額も通常どおり充当 |
4. 返却 | カードを店舗へ返す | マイページで〈カード削除〉 |
- 登録はカードごと、毎回レンタルするたびに実施が基本
- 削除を忘れると次の利用者の走行分まで自分のポイントに
- 大口・多頻度割引専用のETCコーポレートカードは登録不可
自分のETCカードをレンタカーに挿して使う方法

レンタカーでポイントを取りこぼさない最速ルートは「登録済みの自分のETCカードをそのまま挿し込む」だけです。店舗の車載器はほぼ全機種が個人カードに対応しており、カード側にセットアップ情報を保存する仕組みではないため車両側の再登録は不要です。
準備は(1)カード有効期限と有効期限を確認、(2)マイページで還元額残高をチェック、(3)スマホに「カード抜き忘れ」リマインダーをセット——わずか3ステップ。走行中は自家用車と同じく料金所で自動決済され、翌月20日にポイントが付与されます。
万一、車載器がカードを認識しない場合は店舗スタッフがサブ車両を用意するか、車載器リセットによる再認識でほぼ解決します。返却後はポイント付与をCSVで確認し、残高が不足していれば1,000ポイント単位で即時交換して次の旅行に備えればOK。
タイミング | やること |
---|---|
予約時 | 「ETCカード持参」を申し出/念のためカード有効期限を確認 |
受取時 | 車載器に挿入→音声「カードを認識しました」を確認 |
走行中 | 料金所通過レシートでマイレージ充当額をチェック |
返却前 | ガソリン補給と同時にカード抜き取りを確認 |
返却後 | ポイント付与履歴をマイページでCSV確認 |
- 返却前に残高900円以下ならサービスエリアで100円区間を往復し1,000円に調整
- 走行翌月20日までに還元額5,000円超えなら次の遠出を検討
車を借りるときにやること
レンタカー受取時は「カード認識チェック」「車載器設定確認」「旅行ルート試算」の3つを済ませておくと、後のトラブルが激減します。まず受付カウンターで車両キーを受け取ったら、その場でETCカードを車載器に挿し込み音声ガイダンスを確認します。
挿入方向を誤ると「カードが読めません」とアラームが鳴るため、すぐに裏表を入れ替えて再試行。次にダッシュボード内に貼ってあるセットアップ証の車載器管理番号19桁をスマホで撮影し、万一のエラー時に照合できるよう保管します。
続いてGoogleマップかETC利用照会アプリで予定ルートを入力し、高速料金合計を試算。還元額残高が不足しそうなら、受取カウンター横でマイページにログインし1,000ポイントを手動交換してチャージします。
ここまでで所要時間は5分。最後に「返却時ETCカード回収」のリマインダーをスマホにセットし、安全運転宣言をして出発です。
- 音声確認:「カードが挿入されました」を必ず聞く
- 車載器番号撮影:異常時の問い合わせに備える
- ルート試算:高速料金>還元額かをチェック
- 残高補充:不足分はその場で1,000P交換
- リマインダー:返却30分前にカード抜き取り通知
- カード裏表逆で挿入→ゲート手前で慌てる
- スマホ圏外でマイページに入れず残高不足のまま発進
- おしゃべりに夢中でリマインダー設定を忘れる
返却前後にチェックしたいこと
返却時のチェックポイントは「カード回収」「走行明細保存」「ポイント反映確認」の3つです。まずガソリンスタンド到着時、給油キャップを開ける動作とセットでETCカードを抜き取り、財布の“常用カードポケット”へ戻すルーティンを習慣化します。
次にETC利用照会サービスのスマホアプリを開き、当日分の走行明細をPDF保存。店舗に到着したらスタッフに「ETC明細はアプリ保存済みです」と伝えれば、万一請求トラブルが起きても明細を即提出できます。
返却後はマイページでポイント付与予定日をメモし、Googleカレンダーに「xx月20日:レンタカー分ポイント反映確認」を登録。付与日当日にCSVダウンロードして「ポイント数÷走行料金」で実質還元率をセルフ監査することで、カード挿し忘れや車載器故障を早期に発見できます。
- カード回収:給油→カード抜き→財布へ
- 明細保存:走行履歴をPDF保存しクラウドへアップ
- ポイント確認:カレンダーに反映予定をメモ
- 給油キャップを開ける→カード抜き取り
- ETC利用照会で明細PDF保存
- カレンダーに「ポイント確認」登録
チェック項目 | ミスした場合の損失 | 即時対処 |
---|---|---|
カード抜き忘れ | 次利用者の走行分が請求→ポイント付与されず | 店舗へ連絡しカード配送+ポイント付与申請 |
明細未保存 | 二重請求時に証拠不十分 | ETC利用照会は過去15か月分保存可なので後日DL |
ポイント未反映 | 100〜500P取りこぼし | カード番号・走行日時をコールセンターへ連絡 |
最後に、半年に一度は「マイページ→登録車載器」から無関係な車載器番号が残っていないかを確認。不要な番号が残っているとポイント分散や不正利用につながるため、レンタカー返却後14日以内の削除を推奨します。
こうした小さな習慣を積み重ねれば、レンタカー利用でも自家用車と同じ効率でポイントと還元額を増やし続けられます。
お店のETCカードでマイレージを登録する方法

レンタカー会社が貸し出すETCカード(店舗カード)でも、マイレージIDに一時登録すれば自分の走行分ポイントを受け取ることができます。公式マイページではETCカードを最大5枚まで登録でき、追加・削除はリアルタイム反映。
受取カウンターでカード番号16桁を控えたら、スマホから「カード追加→画像認証→登録」を行い、返却直後に「カード削除→確認メール受信」で完結します。
これにより旅行・出張など短期利用でもポイント取りこぼしゼロを実現できます。ただし削除を忘れると「次の利用者の走行まで自分のポイントになる」「カード紛失時に不正利用される」というリスクがあるため、退店前チェックリストを活用し必ず解除を行いましょう。
店舗カードで長期リースする場合は、月末ごとに走行明細とポイント付与を突き合わせ、カード更新月にはカード番号再登録を忘れないことが安全運用のポイントです。
- 登録は受取後5分以内、解除は返却直後
- 確認メール2通(登録完了/削除完了)が届くまでブラウザを閉じない
その場でカードを登録・解除する流れ
レンタカー受取カウンターでの“一時登録”は次の手順で行います。
- カード番号を確認:店員に頼めばレシート控えに16桁を印字してもらえるため書き間違いが減ります。
- スマホでマイページへ:トップ→〈ETCカード追加〉をタップし番号と有効期限を入力。
- 画像認証→登録完了:登録ボタンを押すと「登録完了メール」が即時届く。
- 走行&返却:ポイントは翌月20日に付与。返却カウンターでカードを返した直後にマイページへ。
- カード削除:〈ETCカード削除〉で番号を選択し削除→「削除完了メール」を確認。
操作 | ワンポイント |
---|---|
登録時パスワード | ブラウザ自動入力が効かない場合はパスワードマネージャを呼び出す |
画像認証失敗 | 3回ミスで再読み込み。店頭Wi-Fiが不安定なら4Gに切替 |
削除忘れ防止 | Googleカレンダーに「返却→カード削除」を15分幅で登録 |
- 登録はしたが確認メールを見落とし未完了
- 削除操作後にブラウザを即閉じし処理未反映
- 暗証番号ロック中カードでゲートエラー(店員確認を忘れない)
会社で長期レンタルするときの管理のコツ
法人営業車や長期リース車で店舗ETCカードを使い続ける場合は「管理台帳」「月次精算」「アクセス権限」の3点を整備するとトラブルを防げます。まずカードにひも付くマイレージIDは担当者個人ではなく部署共有IDに設定し、付与ポイントを部署単位で集約。
次に月末にCSVで利用明細をダウンロードし、高速料金精算とポイント付与を突合します。これにより「誰がいつどこを走ったか」が透明化され、不正利用や立替金過払いを防止可能。
最後にマイページのパスワードは共有パスワードマネージャ(Teams/Google Workspaceなど)に登録し、退職者が出たら即リセットする体制を作ります。
管理項目 | 具体策 | 効果 |
---|---|---|
カード台帳 | 番号・発行日・有効期限をSpreadsheetで一元管理 | 更新漏れ防止 |
月次精算 | 利用CSV+経費精算システム連携 | 二重請求を排除 |
権限管理 | パスワードマネージャで閲覧権限をロール設定 | 内部不正リスク低減 |
- 月初に還元額残高を確認し不足なら1,000P交換
- 月末に走行CSVをダウンロードし経費精算へ添付
- 半期ごとに車載器番号・カード番号の不一致を棚卸し
以上を徹底すれば、長期レンタルでもポイント取りこぼしゼロ・還元率最大10%を継続しながら、社内監査にも耐える運用体制を構築できます。
レンタカー利用でポイントをムダにしないコツ

レンタカーでもETCマイレージを最大限に活かすカギは「走行回数ブースト」と「ポイント集中」。まず走行回数ブーストとは、レンタカーならではの利用自由度を使い、平日朝夕割引の時間帯や低料金IC区間を意識的に組み込んでポイント付与量を底上げすることです。
レンタル中は複数の立ち寄り先をETCで短区間移動すると通行金額は小さくても回数が稼げるため、翌月の朝夕割還元率が跳ね上がります。
次にポイント集中は、同乗者全員がバラバラにETCカードを出し合うのではなく、代表者1枚の登録済みカードでまとめて決済し、後精算またはアプリ割り勘で費用分担する方法です。
これにより5,000ポイント単位の高効率交換までのスピードが一気に短縮されます。以下の2つのh3で、時間帯活用術と複数人ドライブでのポイント統合テクニックを具体的に解説します。
- (走行回数 × 割引率アップ)+(ポイント集中 ÷ 交換スピード)= 還元額最大化
平日朝夕割引を組み合わせてさらにお得に
レンタカーを平日に借りるなら、朝6〜9時・夕17〜20時の走行回数を意識するだけで翌月30〜50%の追加還元が狙えます。
たとえば通勤ラッシュを避けて出発する旅行プランでも、朝7時にICを抜ければ1回カウント、夕方の帰り18時にもう1回カウントで1往復=2回分。これを月5回以上達成すると還元率30%が発動するため、わざわざ深夜割引を狙わなくても相当おトクです。
月間朝夕走行回数 | 朝夕割還元率 | 実質総還元率※ |
---|---|---|
5〜9回 | 30% | 40% |
10〜19回 | 40% | 50% |
20回以上 | 50% | 60% |
※マイレージ10%+高還元クレカ1%を加算した理論値
- 出張帰路を18時台に設定しIC通過をカウント
- レンタカー返却前に最寄IC⇔隣ICを往復して回数調整
- 平日観光なら朝イチに高速へ乗り、夜はホテル戻り前にIC区間を1区間追加
さらに朝夕割は走行金額に対して還元されるため、150円の短区間でも1,000円の長区間でも同じ“1回”。
そのため最小料金ICを見つけて往復ミニドライブを挟むと、コストを抑えつつ回数を稼ぐ裏ワザになります。数百円の投資で翌月数千円還元が得られる計算なので、レンタル計画時にICマップを確認しておきましょう。
みんなで乗るときにポイントをまとめる方法
複数人でレンタカーをシェアする場合、料金精算アプリやキャッシュレス割り勘を使えば「代表者1枚の登録済みETCカードで決済→あとから平等割り勘」という形でポイントを一極集中できます。
- 代表カードを決める:マイレージ登録済み&還元額残高ありのカードがベスト。
- 乗車前に割り勘ルールを合意:PayPay割り勘・LINE Pay送金など即時決済ツールを共有。
- 走行レシートを撮影&共有:ICごとの料金をLINEアルバムなど非公開領域にアップ。
- 帰宅後24時間以内に精算:タイムラインが熱いうちに送金を依頼。
精算ツール | メリット | 注意点 |
---|---|---|
PayPay割り勘 | 即時QR読み込みで人数割 | 本人確認未完了アカウントは送金額制限 |
LINE Pay送金 | LINEグループで一括催促が楽 | 非LINEユーザーは別手段 |
シンプル現金 | アプリ不要・高齢者OK | 小銭切れ問題、帰路で寄り道要 |
- 5,000ポイント到達が早まり高還元率10%が維持
- 還元額も代表者1人に集まり、次の旅行で全員が恩恵を受けやすい
- ポイントが散逸しないので失効リスクゼロ
代表者にポイントが偏るのが気になる場合は「旅行ごとに代表を交代」「還元額分を次旅行のガソリン代に充当」などバランス調整策を採用すれば仲間内も納得。家族カード追加発行(年会費550円程度)で親子・夫婦全員のポイントを1アカウントにまとめるのも有効です。
まとめ
レンタカーでETCマイレージを貯めるコツは、①自分のETCカードを持参して車載器に挿す、②店舗カードを使う場合は乗車前にマイページで“仮登録→返却時に解除”の2ステップを徹底、③平日朝夕割引や家族カード共有でポイント付与を底上げする――の3点です。
これさえ押さえれば、旅行や出張でレンタカーを使ってもポイント取りこぼしゼロ。今日紹介した手順を実践し、高速代をしっかり節約しましょう。